暁 〜小説投稿サイト〜
魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
無印編
第54話:何処までも天高くヘ
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ィザードに変身した颯人は、まだノイズが遠くにいる内に以前同様コピーによる戦列歩兵で手っ取り早く数を減らす戦法で対処していた。ただのノイズだけならこれだけで数を減らす事が出来る。
 確かにこれで小さいノイズはかなりの数減らす事が出来た。

 それでも地上には取り零したノイズが居るが、そちらは即座に動いた響により始末される。

 問題は空中を飛ぶフライトノイズと、奥に見える都庁の様な形をしたノイズだ。前者は空中を縦横無尽に動き回る為同じ動きをする戦列歩兵の銃撃では有効打にならず(流石にこの数の銃弾を操作すると命中精度が下がる)、後者は純粋にでかくて硬いのでウィザーソードガン程度では効果が薄い。

 実に面倒臭い布陣に、響は焦りを滲ませ颯人は仮面の奥で苦虫を噛み潰したような顔になった。

「颯人さん、これじゃあ!?」
「分かってるって。ったくよぉ、ジェネシスの魔法使いが居ないのが幸いだと思った自分をぶん殴りたい気分だぜ。あの2人はまだ来ないのか?」

 いい加減そろそろ時間が厳しくなってきた。響同様焦りを感じ始めた颯人だったが、次の瞬間飛来した無数の小型ミサイルが上空のフライトノイズを蹴散らした。

「おっ!」

 漸く到着した援軍に颯人が声を上げると同時に、透とクリスがライドスクレイパーに乗ってやって来た。

「ずいぶん時間かけてるじゃねえかペテン師!」
「クリスちゃん!」
「ペテン師言うなっての! ずいぶん時間が掛かったじゃないか、どうした?」
「魔法使い共がちょっかい掛けてきたんだよ」

 嫌に時間が掛かっていると思ったら、道中でジェネシスによる襲撃を受けていたらしい。この場に1人も琥珀メイジが居ない事に少し疑問を抱いていたが、知らぬ間に2人に襲撃を掛けていたとは。何の連絡も無かったのは、結界でも張られて通信が妨害されていたのか。

「来てくれて悪いが早速働いてもらうぜ。時間が惜しい。クリスちゃんは絨毯爆撃で残りの雑魚の始末とあのデカ物の足止めをしてくれ。奴が無防備になったら俺と響ちゃんと透で一気に決める!」

 颯人の手早い指示に、クリスは最初不満そうな顔をしたが透に宥められて渋々従った。

「皆吹き飛べぇッ!!」
[MEGA DETH PARTY]

 クリスのギアの腰部アーマーが展開し、小型ミサイルが一斉に発射される。小型ミサイルは大型ノイズの周囲に残っていたフライトノイズなどの小型ノイズを全て叩き落すのみならず、大型ノイズにも無数に降り注ぎダメージを与えた。更には駄目押しでガトリングによる銃撃を行い、颯人達に向きそうな砲台の様な部位を吹き飛ばした。

 最高のサポートに、颯人は仮面の奥で笑みを浮かべると響、透と顔を見合わせ互いに頷き合った。

〈チョーイイネ! キックストライク、
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