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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第六十三話 それぞれの穏やかな日常とスーパー銭湯 ★
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トの間合いになる位置。
武器の関係上、俺の間合いには一歩踏み込んでもあと半歩足りない。
しかし最近はずっとフェイトがどう攻めてくるかばかり観察してたのも事実。
たまにはこちらか仕掛けて見るか。
あまり本意な動きではないが、虚を突くという意味では悪くない。
予備動作なしに前に倒れるように獣のように体勢を低くし、足りない半歩を埋め、一歩を踏み込み、下から斬りあげる。
「っ! 下!」
予想していなかっただろう一撃に後ろに飛びながら防ぐフェイト。
そこに追い打ちをかける。
さらに一歩踏み込みながら上体を元に戻し首への振り下ろすが、それは防がれる。
そこから横に刃を薙ぎ、左手首を狙うがフェイトは半身を無理やり引きかわす。
体勢が崩れているフェイトにさらに一歩踏み込みながら心臓に突きを放つが、棒で打ち払う。
打ち払われた力を利用し、体勢を低くしながら太腿に斬撃。
フェイトはそれをいまだ不安定な体勢にも関わらず再度後ろに跳びながら、棒を横に薙ぎ、俺の追撃を防ぐ。
悪くない反応だ。
攻撃は元々悪くなかったし、防御も悪くない。
まあ、咄嗟に距離をとる癖があるが、これは高機動型かつ空中戦の経験なのだから仕方がないか。
ただ相手が飛び道具を持っている場合は避けるにしても横に避ける癖をつけないと避ける事は出来ない。
仮にフェイトが後ろに跳んでいる時に手に持つ木刀を投擲すれば、回避は困難になるだろう。
これは後で少し話しておこう。
「士郎が先手をとるなんて珍しいね」
「たまにはな」
そんな軽口を叩きつつ仕切り直す。
ではちょっと意地悪ではあるが今度は少々トリッキーな攻め方をしてみるか。
「はあっ!」
フェイトの身体の動きに気を配り、フェイトの踏み込みと同時に俺も踏み込む。
左手でフェイトの棒を持つ手を受け止め、体の距離がほぼゼロになる。
そして、あえて突きを放つように大きく振りかぶる。
「くっ!」
咄嗟に俺から離れようとするフェイト。
そのタイミングで
「はい」
「え?」
木刀を軽く放り投げる。
フェイトの意識が木刀に向き、俺は後ろに跳ぼうとしていた足を払う。
「きゃっ!」
ってまずい。
きれいに入り過ぎた。
フェイトが完全に虚を突かれ、無防備に倒れる。
咄嗟に手を伸ばし、フェイトが頭を打たないように抱き込みながら、俺もフェイトの足を払って片足だったので倒れ込む。
「すまない。
大丈夫か? フェイト」
「うん。私はへいっ!!!」
その瞬間、顔が真っ赤になるフェイト。
客観的に見てみよう。
左手はフェイトの棒を持つ手を握ったまま、右手はフェイ
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