暁 〜小説投稿サイト〜
Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第六十二話 夜明けの密会と平穏な放課後
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握した方が放課後のプランを考えやすいからよ」

 帰る準備が終わって立ち上がった士郎君に、エッヘンと胸を張るアリサちゃん。

 そんなアリサちゃんの様子に少し項垂れる士郎君。
 「や……悪…に似………」
 その時聞えた言葉は何だったんだろう。
 悪魔って聞こえたけど

「というわけですずか、今日もすずかの家でいい?」
「勿論、なのはちゃん、フェイトちゃん準備いい?」
「「うん」」

 そんなアリサちゃんと士郎君のやり取りを見て笑いながら、すずかちゃんの言葉に私とフェイトちゃんは揃って返事を返した。

 士郎君はバイト、アリサちゃん、すずかちゃんはお稽古があったりするけど、放課後はだいたい、いつも五人一緒なのです。

「フェイトちゃんも、もうすっかり学校には慣れた?」
「うん、少しは……たぶん」

 すずかちゃんの家に向かう途中は転校してきて一週間が過ぎたフェイトちゃんの事とこの前の体育でのスーパープレイの事を話しながらにぎやかに向かう。

 そんな中すずかちゃんの家に到着。

 士郎君は

「先に部屋に行っててくれ」
「「は〜い」」
「サッサと来なさいよ」

 執事服に着替えてお茶の用意に一旦お別れ。
 そんな士郎君の背中を少し困惑気味に見送るフェイトちゃん。

「フェイトちゃん、どうしたの?」
「えっと、お茶とか士郎に任せっきりでいいのかなって」
「いいのよ。逆に士郎が気にするわよ」
「そうだね」

 アリサちゃんとすずかちゃんの言うとおり。

 士郎君の目的がアルバイトとはいえ、私達がいる時に一緒に遊んだりしてるけど、執事服を着て、お茶の用意をしてくれる。
 前にその事を言ったら

「忍さんは気にしなくていいといってくれるが、これでもお金を貰ってるからな。
 すずか達のお茶やおやつの準備ぐらいはさせてくれ」

 とお願いされた。

 初めは私はあまり乗り気ではなかったんだけど

「ふふ、ならこの時間は私達の専属執事ってことね」
「しょうがないな」

 アリサちゃんとすずかちゃんは士郎君の言葉をあっさり受け入れていた。
 だけどお茶やおやつの準備を任せても、それ以外はいつも通りのアリサちゃんとすずかちゃんと友達としての言葉を使う士郎君に私もすぐに納得した。

 それに士郎君のお茶やおいしいおやつが食べられるというのは魅力的なのです。

「お待たせ」
「あ、来た来た」

 映画の準備をしているとお茶一式とおやつが乗ったカートを押して部屋に入ってくる士郎君。

 紅茶が注がれて、次に置かれた大皿の上には二種類のパウンドケーキ。

 片方は色からココアかな?
 もう片方はなんだろう?

「「「「いただきます」」」」

 士郎
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