ショッカー、栄光の日 本郷猛、最後の日!!
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そして運転手の姿を見て驚愕した。
(ま、まさか!!嘘だろ…?今になって!!)
バイクの運転手は筋肉質な身体を持ち、腰には風車のついたベルトを着けていた……本郷猛その人である。
「遅くなってすまないな、一文字」
「……やっと来たのかよ。本郷」
本郷の謝罪に2号は素っ気なく応えるがどこか嬉しそうだった。
「おい!隼人!!俺もいるぞ!!」
「おやっさん!!来たくれたんですね!!」
本郷の背後から立花藤兵衛が顔を出した。7はそのやりとりにイライラした。すぐに俺に倒されるというのに呑気な奴らだ!!
「沙羅クセェ!!お前らも凍らせてやる!!」
幸い、本郷は変身前なのだ。2号は動けそうもないため、本郷のベルトさえ凍らせてしまえば十分に勝機はある。
7は両手を本郷の足元に向けて、吹雪を起こし、両足を凍らせた。まずは身動きできなくしようとしたのだ。
しかし……
バリ!!バリ!!
本郷は何食わぬ顔で突き進んでくる……足にまとわりつく氷を破壊しながら。
目の前の光景が信じられなかった。
なんという脚力なんだ!!
まだ変身前だというのに!!
「くっ!!これならどうだ!!」
今度は本郷の周囲に氷の壁を作って閉じ込めた。しかし本郷はハエでも払うかのように腕を振るって氷の壁を破壊しながら進んでいく。
「ありえない!!まだ変身前、フルパワーではないのだぞ!!」
本郷は7の前までくると彼に対して続けざまにパンチをお見舞いする。
7は受け身の体勢をとるが翻弄される。
7が反撃しようと拳を振りかぶったがすぐに本郷にいなされ、がら空きになった胸に蹴りを喰らわされた。
実戦経験の差が如実に現れていた。
しかもアメリカ、ヨーロッパ、東南アジアと世界中でショッカーと戦い続けてきた本郷とつい数日前に作られたばかりの7では差がありすぎた。
2号を追い詰めた先程の勢いも嘘のようになくなっていた。
本郷は7の右腕に空手チョップ。
その影響で7の右腕が火花を放つ。どうやら壊れてしまったようだ。
右腕に走る痛み。天候装置にも影響をきたしたらしく寒さが逆流する。
肝心の吹雪技が使えない。
7はうずくまり、右手を痛々しく抑える。本郷はそんな7ににじりよる。
7はこの後に来るであろう強烈な蹴りと衝撃、そして……死を覚悟した。
(…ああ…俺達、ショッカーはまたライダーに負けるのか……。一体、いつになったら勝てるのだろう)
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ショッカー 日本支部 指令室
複数のモニターから送られる現地
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