ショッカー、栄光の日 本郷猛、最後の日!!
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のだ。
7は無意識に両手を伸ばし、構えた。すると両腕が銀色に光る。
絶叫。
「ショッカァァァァ!!!ブリザァァァド!!!」
バギッ!!バギッ!!
7は2号の周囲の空気を瞬時に凍らせた。
やがて凍った空気は氷の壁となり、2号を取り囲む。
このままでは氷の壁に閉じ込められてしまう。2号は飛び上がって脱出しようとした。しかし何故か脚が全く動かなかった。
2号が足元を見ると脚部は氷漬けにされていた。それは次第に脚から腰、腰から腹へと徐々に昇っていく。7はそれを首の辺りまでで止める。
2号は全く身動きが取れなくなる。
「ハハッ!これで動けまい!さぁ、トドメだ!」
吹雪の粉雪の一部が上空に結集し、無数の巨大な氷柱を創り出す。どれも細長く、先端が鋭い槍のような形をしていた。
「今まで貴様らライダーに倒された怪人、戦闘員達の無念を思い知れェェ!!」
7はそう叫ぶとまるで指揮棒を振るように右手を動かした。彼の腕の動きに合わせて氷の槍が雨のように2号に降り注ぐ。
爆風にも似た衝撃波が起こる。地面に降り積もった雪が舞い上がり、視界が白一色となる。
7は2号の生死を確認しようと目を凝らす。
残念ながらやはり2号はまだ生きていた。裏切り者とはいえ、流石はライダーというべきか。
それでも身体中がボロボロであった。両足に力を入れて立ち上がろうとするがすぐにバランスを崩してしまう。
ダメージ量、悪天候、そして寒気。2号の味方をするものは何もない。
先程の氷柱ミサイルの影響で氷の壁が壊れ、2号の拘束も解けてしまったが特段、問題は無いだろう。
「ハッ!運のいいやつめ!!」
もう一度、同じ技をくらわせよう。今なら、まともに迎撃の体勢をとることができない2号にさばききれるわけがない。
あとひと押しだ。
勝負の行方は見えている。
倒したら首領様に報告した後にこいつの首を1から6までの墓標に捧げていいか許可をいただこう。
それから世界征服を成し遂げ、誰よりも精力的にショッカーのために尽くそう。
様々な思いに胸が膨らむ。
「もう一度ッ!!ショッカァァァ!!ブリザ………」
ヴィィィィィィィンンン!!!!!
突如エンジン音が鳴り響く。獣の咆哮のようなその音はだんだんとこちらに近づいてくる。
何だ?いいところなのに……。
7がその音がする方をチラリと見ようとした瞬間、白いバイクが物凄いスピードで突っ込んだ。7は軽く6メートルは吹っ飛び、地面に叩きつけられる。
何が起こったんだ?
7は突っ込んできたバイクを見た。
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