ショッカー、栄光の日 本郷猛、最後の日!!
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ず勝つ!!」
2号は地面を蹴って大きくジャンプする。そして空中できれいな回転をきめると右足を突き出して叫ぶ。
「ライダァァァ!!!キィーーック!!!」
ロケットの噴射―。
それくらいのスピードで2号は1と3、7の方へ突っ込んでくる。
だが7には2号のライダーキックがスローモーションのようにゆっくりに見えた。
(走馬灯というやつなのかもしれないな)
7は2号の言葉を思い出す。
『正義は必ず勝つ』?誰だそんなことを言い始めた奴は?
正義が勝つと言うならなぜ、目の前の裏切り者の悪魔(2号)は勝ち続けるんだ。
混沌とした世界を1つにしようとするショッカーの方が正義なのではないのか?
そんなことを考えていていると……………突然、ショッカーライダー1がとっさに7を突き飛ばした。
7はよろめきながら数メートル先に崩れ落ちた。
(え!?)
振り返ると稲妻のような蹴りが1に突き刺さっていた。
その蹴りの破壊力は1の胴体を優に貫き、後ろにいた3を巻き込んで大きく吹き飛ぶ。7だけがその悪魔のキックから逃れることができた。
「1ッ!!3ッ!!」
7が叫べば彼らは変身解除し、人間態の姿に戻っていた。
もはや変身状態を維持するだけの体力も残されていないようでもあった。
「何故、突き飛ばしたりしたんだ!?俺達は仲間だろ?死ぬ時は一緒の筈だ!!」
「7……、お前は、お前だけはこの作戦の最重要怪人だ。俺達がいなくてもお前さえ残ればまだ勝機はある」
次に3が1に肩を貸した状態で息絶え絶えに言った。
「絶対に勝てよ……7。そして世界に、世界にショッカーの鷲の旗を…ひるがえ…」
バチッ!バチッ!ドォン!!ドォン!!
彼らの身体が連鎖爆発を起こす。
彼らは苦しそうに呻いた。
「ハ、ハハ……俺達は、俺達はどうやらここまでらしい。だが……」
「偉大なる……ショッカーと首領に……」
彼らは右手をビシッと空高く掲げた。
そして―
「「イーーーーッ!!!」」
その奇声は一帯によく響いた。
1と3はショッカー式敬礼をしたまま地面に倒れ込むと、大爆発の爆炎の中に消えていった。
「1ッッッ!!!3ッッッ!!!」
残るショッカーライダーは7、ただ1人となる。
7は拳をぷるぷると震わせると2号へと向き直った。怒りで身体が震える。
「2号……なぜ、貴様は俺達、ショッカーの邪魔をする?……なぜ、ショッカーの理想とする世界の素晴らしさが分からないんだ?」
「俺は人間の
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