ショッカー、栄光の日 本郷猛、最後の日!!
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音が響き渡る。さすがの2号も5000万ボルトに及ぶ強電流に身体を痺れさせ、苦しそうに呻く。余りの電流の強さに辺りが黄白い光に包まれる。しかし、2号は震える手で5の腕を掴むと叫んだ。
「ラ…ラ…ライダー放電ッ!!」
2号はライダー放電を放った。このわざは相手の電撃を帯電して反撃する2号が編み出した大技である。
敵が自分の電流を逆流してくるとは思わなかった5はまさかの攻撃方法に驚いた。今度は逆に5の方が5000万ボルトの電流の餌食となり、苦しむ番になった。
自分が放った電流を帯電して反撃してくるとは―。
5の心が屈辱に燃える中、身体は黒焦げ状態になる。そんな中、苦痛にまみれた中で彼は勢いよく両手を上げた。
「シ、ショッカー……ば、万歳……」
そう言い終わると彼は後ろ向きに倒れて……
ドガァァァァァンンン!!!!
5が死んだことで生き残っているショッカーライダーは1と3、8の3人だけになる。
(このままでは負けてしまう)
ショッカーライダー1はそう判断し、3と7の方を向き直った。
「3!7!一緒にいくぞ!!」
「おう!!」
「了解ッ!!」
1は口から高熱の火炎を吐く。まるで火炎が意思を持ったかのように2号を包む。これにはさすがの2号は怯んだような素振りを見せた。
その僅かな隙に3が爆雷を2号に投げつけた。2号はそれを見て避けようとするも7が竜巻を発生させて2号を拘束する。
3の投げた爆雷が竜巻の渦の中心に入り込み、2号もろとも大爆発を起こす。
余りの爆発力に爆風が周囲をなぎ倒し、竜巻も自然に消えた。
辺りを土煙が舞い、前方を確認することすらままならない。
「やったか!!??」
土煙が晴れる。
そこにはドッシリと立つ影が1つあった。2号である。
仮面やスーツのあちこちが傷つき、身体もふらついた様子ではあったが何とか立っていた。
(なんて生命力なんだ!!!)
その場にいたショッカーライダー達は狼狽える。
仮面ライダーは自分達、ショッカーのことを悪魔の軍団と呼ぶそうだがこれではどっちが悪魔なのか分からないじゃないか。7はそう思った。
一方、2号の方も立っているのがやっとだった。だが彼の「悪を倒す」という信念が彼に『立ち上がれ!』と告げていた。
「ライダーが……こんなところで……負けるわけにはいかないんだ……人間の…自由の為に、平和の為に…」
2号は覚悟を決めたようにショッカーライダー達の方へと走り出す。傷だらけのダメージを負った体が嘘のようである。
「俺は巨悪と戦い続けるんだ!!正義は必
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