ショッカー、栄光の日 本郷猛、最後の日!!
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「イーッ!ショッカーライダー7。改造完了!!これで作戦に必要なメンバーは全員揃いました!」
その言葉を指令室で聞いたショッカー、ゲルダム団の大幹部達は満足気にニヤリと嗤う。
「ライダーにはライダーか。実に面白い」
「計7人のショッカーライダー…。今度こそ、今度こそ……」
「本郷、一文字…お前達の息の根を止めてやる…!」
彼らの背後にある鷲のエンブレムマークが不気味に光る。
『フフ、満足の出来だな。よし、抹殺作戦を実行に移せ……』
作戦はこうである。
まず、ショッカーライダー軍団による破壊工作並びに大量殺戮を行い、本郷と一文字を誘い出す。
第2段階でショッカーライダー7が天候操作能力を使って吹雪を起こし、本郷と一文字のベルトを凍結させる。そしてショッカーライダーキックでトドメを刺し、積年の雪辱を晴らすというものである。
入念な準備を重ね、とうとう作戦決行の日がやってきた。
―――――――――――――――――――――――――
ショッカーライダー達は変身前の人間態の姿で街に繰り出していた。傍から見れば青年達が街にたむろしているようにしか見えない。カモフラージュとしては完璧だった。
その日は休日ということもあり、通りは人通りが非常に多かった。
『作戦を開始せよ…!』
脳内の通信回路に直接、首領の命令が下る。
「「「「了解」」」」
青年達は散らばる。
その中でも1はスーツ姿の中年男性に目をつけ、立ち塞がって行く手を阻む。
その中年男は日本政府の高官であり、いずれショッカーにとって邪魔になるとされた人物であった。男の方は突然のことに呆然とした様子だった。
「な、何だ?君は…?」
1は無言のまま、手刀を作ると男の脳天めがけて―。
ザシュッ!!
1の手刀が男に振り下ろされ、鮮血がほとばしる。
男は何が起きたのか理解できないような顔をしたまま重力に任せて地面に崩れた。
「ぎゃぁぁっ!」
「ひ、ひぃっ!?」
「た、たすけ――」
市民達はパニックになって逃げ惑う。1だけでなく2や3なども殺戮を開始していた。
ショッカーライダー達は逃げ惑う市民や目撃者すら追い回して漏れなく皆殺しにした。付近には死屍累々の屍の山ができる。新入りの7も市民を敵とみなして虐殺に加担していた。
刹那―。
ブゥゥゥゥゥゥン!
エンジン音が次第に近づいてくる。
音のする方を向き直るとヘルメットを被った男がバイクに乗ってこちらに向かってきていた。
間違いない。あれは仮面ライダーの専用マシン、新サイクロン号だ。そして乗っている
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