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SHOCKER 世界を征服したら
ショッカー、栄光の日 本郷猛、最後の日!!
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た。
しかし、幾ら戦ってもたった1人で巨大なショッカーの世界征服の野望を食い止めることは不可能だった。

さらにこの時点でショッカーの勢力は日本の政府高官や警察上層部だけでなく仮面ライダーの数少ない支援者の1人……FBI捜査官 滝和也のいるFBIにも及んでいた。
  
 
―――――――――――――――――――――――
アメリカ合衆国 国連本部ビル FBI分室


日本支部の捜査員である滝和也はFBI長官に直談判していた。
FBIがショッカーに対する調査を完全に打ち切ったからである。「そもそもそんな組織は実在しない」という理由と共に。
多くの捜査員が改造人間を目にしていることから「実在」は確かなはずなのに。
自分もライダーと共に戦ったのに。


(上層部は臆病風にでも吹かれたのか!?このままでは世界はショッカーに征服されてしまうぞ!!)


長官の態度もそうだが、これまで多くの仲間をショッカーに殺された滝としてはこの姿勢が許せなかった。負け腰になるにも程があると思ったからだ。


「何故、ショッカーに対する調査を打ち切りにしたんですか!!??」


「ショッカー?なんのことだね?」


「何を言っているんですか!?長官もご存知でしょう!奴らがどんなに危険かを!!ライダーが1人しかいない以上、捜査官をもっと寄越してください!!」


勢いよくまくし立てる滝に対してFBI長官は両手を挙げ、やれやれといった様子で呆れた顔をする。

 
「はぁ、世界征服に改造人間…あげくに無償で戦う正義のヒーローねぇ。……馬鹿馬鹿しい。コミックじゃあるまいし、そんな狂った組織や酔狂な男がいるものか」


その言葉に滝は怒りに震えた。まるで本郷が……友人が端から存在しなかったかのように扱う長官のことが許せなかった。滝はすんでのところで殴りそうになるのを堪える。
目の前にいるのは自分の上司であり、この国の刑事活動・公安活動などを担う長である。ここで何か反論しても無駄なのは明白であり、滝は押し黙ることしかできなかった。


「Mr.滝、どうやら君は疲れているようだ。休暇を与えよう。確か結婚したばかりの女房がいたな?新婚旅行にでも行ってきたらどうだ?」 


滝は悔しそうに部屋から退室する。

シン―。
人気の無くなった執務室。そこでFBI長官は不気味に微笑む。


「フフッ、Mr.滝め、馬鹿なやつだ。お前の思うより我がショッカーの勢力は大きいのだよ…FBIも例外なくな」


FBI長官は既にショッカーに洗脳されていたのだ。
彼だけではない。もはや世界中の政府要人がショッカーの息のかかった人物に成り代わっているのであった。


「さて……知り過ぎたMr.滝は休暇後に適当な所へ
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