ショッカー、栄光の日 本郷猛、最後の日!!
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本郷は胸を抑えながらゆっくりとふらつく足取りで2号の元へ行こうとする。しかし余りのダメージにすぐにバタリと倒れてしまった。
「一文字……滝……ルリ子さん……おやっさん……すま、ない」
本郷は一文字と藤兵衛の方へ手を伸ばす。
その瞬間―。
ドガァァァァァァァンンン!!!!
本郷は大規模な爆発を起こす。
それもさっきまでのショッカーライダー達とは比べ物にならないほどの大爆発である。
「本郷!!!ほんごぉぉぉぉ!!!!」
2号は絶叫し、炎上する本郷の死体へと駆寄ろうとするも立花藤兵衛に押さえられ、止められる。
「一文字!今は退くんだ!!」
「で、でも!本郷が!本郷が!」
「今のお前はダメージがでか過ぎる!!はやくッ!!」
2号は藤兵衛に半ば引きずられる形で退散していった。
「勝った…のか…?」
2号達の後ろ姿を見ながら俺は立ち尽くす。
勝ったんだ!!ライダーに!!
あの憎き裏切り者、本郷猛の息の根を止めたのだ!
裏切り者を倒せた興奮、ショッカーに尽くせたという喜び、ありとあらゆる多幸感がプラスの感情となって波のように押し寄せる。
「やった…!!やったぞ!!!」
そこまできて7はふっと自分の窮地を救ってくれた戦闘員の方を見た。
彼は既に溶けて消えてしまった戦闘員仲間の遺体のあった方を眺めていた。遺体のあった場所は人形の泡がまだ残っていた。
彼の肩にポンと腕を置く。1010号は少し、驚いたような顔をした。
「お前のおかげだ。改めて礼を言うぞ」
彼は顔を綻ばせると少し距離をとって右手を掲げるショッカー式敬礼をした。
「イーッ!!ありがとうございます!!そう言ってもらえると仲間達も報われます」
それとほぼ同時に彼らの脳内に割り込むものがあった。
『よくやった!7。よくぞ、本郷を抹殺してくれた!』
首領である。7と1010号は片膝をつく。
『そこの戦闘員もだ。貴様にも褒美をやろう。2人共、すぐにアジトへ帰投せよ』
「「イーッ!!!」」
廃墟と化した通りに7と1010号の奇妙な勝どきが響き渡った。
―――――――――――――――――――――――――
その数日後……。
ショッカー日本支部 アジトの一室。
その部屋は広く、見上げる程の高さに天井があった。そこには数千人もの怪人と戦闘員達がひざまずいて、首領に対する忠誠心を顕にしていた。
その部屋には本来、組織の行く末を決める重大な決定が幹部怪人に発表される場であり、今回のように日本支部に所属する怪人が全員
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