ショッカー、栄光の日 本郷猛、最後の日!!
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での映像を通じて作戦の様子を見ていた大幹部達は溜息をつく。精鋭の筈のショッカーライダーが次々と破られ、もう1人しか残っていない。おまけにその最後の1人も手負いの状態である。
大幹部達は作戦は失敗したのだと決めつけて諦める。
「またも失敗か……」
「そのようだな、7体のショッカーライダーですら一文字1人に勝てないとは…」
「首領に何と報告すればいいのだ………」
ゾル大佐、死神博士、地獄大使の3人は頭を抱えて指令室を後にしようとした。一様に足取りは重く、表情は苦悶に満ちていた。
続いてブラック将軍も指令室を去ろうと背を向けたその時、モニターが目に入った。
そのモニターはショッカーライダー達の戦闘の後方の映像を映し出していた。
ブラック将軍はその映像に気になるものを見つけた。
「む?あれは……?」
ブラック将軍は注視する……。
そして指令室を去ろうとする3名の大幹部の方を向いた。
「ちょっと待つんだ。まだ負けたとは限らんぞ。モニターを見てみろ」
ゾル大佐、死神博士、地獄大使は足を止め、ブラック将軍と共にモニター画面を見る。
確かに気になるものが写り込んでいた。
希望的観測ではあるが少しは戦局に変化をもたらすからもしれない。
4名は注視する……
本郷猛の後方で黒い全身骸骨タイツの男がムクリと立ち上がるのを―。
―――――――――――――――――――――――
グロッキー状態の7を前に本郷は1号に変身するべく変身ポーズをとる。
右腕を大きく突き出し、そのままゆっくりと回転させる。
ピュウウウウウウウウ!!!!
本郷のベルトに周囲の空気が風となって吸い込まれる。7には風の音が処刑通告のように聞こえた。
「ライダァァァァ!!!!へん―」
この時である。
この時、本郷猛は気づくべきだった。
そうすれば歴史は変わっていたかもしれない。
ショッカーが世界を征服することは無かったかもしれない。一文字隼人がこの日のこの瞬間をずっと後悔し続けることも無かったかもしれない。
そう、気づくべきだったのだ。
背後から迫る1人の戦闘員に―。
「イーーーッッッ!!!!!」
戦闘員は本郷の間近に迫ると背後から持っていたククリナイフを本郷猛の回転中のベルトに刺し込む。
「何ッ!?!?」
その場にいた誰もが一瞬、固まった。
彼……戦闘員 1010号は先程、一文字に肘打ちを喰らい、気絶してしまったショッカー戦闘員である。
彼は驚いた。
目が覚めると精鋭のショッカーライダー達は7を除いて全滅して
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