暁 〜小説投稿サイト〜
Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第六十一話 転校生と新たな家族
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ても元は成人した男。

 この半ズボンというのはどうにも落ち着かない。
 色が白というのもあるのかもしれないが。

 制服から私服に着替え、紅茶の準備をしてリビングに向かう。

「お待たせ。紅茶でよかったか?」
「うん。ありがとう」

 三人でのんびりとフェイトの初めての学校の感想を聞きながら、お茶を楽しむ。

 そんなのんびりとした時間をしばし過ごしていると
 
「来たみたいだな」

 屋敷の結界に引っかかる二人の反応。

「フェイトちゃん、お出迎えしよう」
「うん」

 俺の言葉に玄関に向かうなのはとフェイト。
 そんな二人をのんびりと追う俺。

 特にフェイトはうれしそうである。
 それもそのはず。

 結界に引っかかった二人というのが

「こんにちは」
「お邪魔するわね」

 リンディさんとプレシアである。

 こんな平日にわざわざ二人できたのは意味がある。

「では本日より正式にプレシア・テスタロッサを引き渡します」
「はい。ご苦労様です」

 本日よりプレシアが正式に俺の家で生活をするのだ。

 そしてそれに伴いプレシアの荷物が来るというわけである。

 もっとも荷物が来るといってもプレシアの身の回り品と管理局と連絡が取れるようにこの洋館に似合わない機械が少々である。
 とはいえ、ミッドの機械なんて専門外なうえ、女性の荷物を俺が整理するのもアレなので、なのはとフェイトにお願いしたというわけである。

 プレシア用の部屋でなのはとフェイトが荷物を、リンディさんとプレシアが機械の設置をしている間に俺は

「夕飯食べていきますよね?」
「あ、うん。ちょっと待ってね。
 家に電話するから」
「なら私も」
「私がしておくからフェイトさんは大丈夫よ」

 三人に確認をとって、プレシアの歓迎会も兼ねて少しばかり豪華な夕飯を作り上げていく。

「ではプレシアが新たにここに住むという事で、改めてよろしく頼む」
「ええ、こちらこそ、よろしくね」

 プレシアの荷物も片付き、ミッドのプレシアが使う機械の一式も設置が終わったので、全員で夕食を楽しむ。
 そして、当然だがハラオウン家と高町家にそれぞれデザートのお土産も用意している。

 ちなみにこのデザートだが、高町家にお土産として持っていくと桃子さんにアドバイスが貰えたり、翠屋の新メニューになる事もあるので密かに楽しみにしていたりするのだ。

 

 その後、食後のお茶を楽しみ、腹ごなしの散歩を兼ねてなのはとフェイト、リンディさんをプレシアと共に送る。

 そして、フェイトとリンディさんと別れ際に

「闇の書に関するデータをプレシアさんの端末の中に入れているから」

 小声で闇
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