ターン34 退路なきエンターテイメント
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、鳥居の場からPゾーンのカードは両方とも消え去った。しかし錬金術とはよく言ったもの、そんな彼の手には回収、さらにドローと次から次へと新たな手札が溢れ出す。
「『この瞬間に破壊されたワイルド・ホープの効果、さらにエレクトラム最後の効果を発動。Pゾーンのカードが破壊された際にエレクトラムの効果により1枚のカードを引き、さらに破壊されたホープの効果によりデッキより新たな魔界劇団の仲間を手札に呼び寄せます……おっと失礼、少々下準備が長引いてしまいましたね。それではお待たせいたしました、いよいよ魔界劇場は第一幕、皆の姿をお目にかけましょう!ライトPゾーンにスケール0の魔界劇団−メロー・マドンナを、レフトPゾーンにスケール8の酸いも甘いも知り分けた古老、魔界劇団−ダンディ・バイプレイヤーをセッティング』」
再びそびえ立つ2本の光の柱。先ほどと違うのは、そこに刻まれた光の数字だ。スケール0と、スケール8。
「『これによりレベル1から7のモンスターが同時に召喚可能、ペンデュラム召喚!まずはエクストラデッキからエレクトラムのリンク先に、ワイルド・ホープとサッシー・ルーキーのご両名!そして手札より呼び出されるは、わが劇団のエースオブエース。栄光ある座長にして永遠の花形……魔界劇団−ビッグ・スター!』」
魔界劇団−サッシー・ルーキー 攻1700
魔界劇団−ビッグ・スター 攻2500
魔界劇団−ワイルド・ホープ 攻1600
3つのスポットライトが追加で灯り、エレクトラム含めた4人の演者を照らし出す。その影に紛れ、そっと糸巻が自らのデュエルディスクに手をかける。差の先にあるのは、彼女自身が先ほど伏せた2枚のカード……だが、まだだ。このカードを使うべきは、今ではない。
「『このペンデュラム召喚に成功したことで、ダンディ・バイプレイヤーのペンデュラム効果を発動。エクストラデッキに残っていた最後の団員、エキストラを手札へと呼び戻します。そしてビッグ・スターが放つ効果は、魔界劇団の演目を決める座長の一手。デッキより新たな演目を発表し、その1枚を私のフィールドにセットします。私の選ぶ1枚は、皆様お待たせいたしました。当劇座でもひときわ人気の高い一幕、魔界台本「魔王の降臨」!』」
「……ここか。トラップ発動、バージェストマ・カナディア!ビッグ・スターには、そのふざけた台本の封切り前に裏守備になって寝込んでもらうぜ!」
天高く伸ばした手の中に現れた台本を今まさに読み込もうとしていたビッグ・スターを、まさにその瞬間に客席から飛び掛かったカナディアが押し倒す。左右に控えるサッシー・ルーキーとワイルド・ホープがわたわたと何もできないでいるうちに、ビッグ・スターの姿は裏側に置かれたカードにすっかり変わってしまった。
とはいえ、これはあまりいい
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