ターン34 退路なきエンターテイメント
[14/18]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
界劇団−コミック・リリーフの登場です!』」
三角帽子の座長を先頭に、一足先に睨みをきかせていたデビル・ヒールの隣に魔法少女と瓶底眼鏡の小男が並ぶ。この大量展開こそがペンデュラムの真骨頂であり、糸巻の目から見ても間違いなく鳥居はそれを熟知していた。
魔界劇団−ビッグ・スター 攻2500 悪魔族→アンデット族
魔界劇団−プリティ・ヒロイン 攻1500 悪魔族→アンデット族
魔界劇団−コミック・リリーフ 攻1000 悪魔族→アンデット族
「『そしてこのターンも、ビッグ・スターの効果を発動!今宵呼び出す演目は……』」
そこで少しだけ、考える。これで並みの相手ならば、2枚目の魔王の降臨をもってきてチェーン不可の破壊を行い糸巻のモンスターを一掃、一斉攻撃で今度こそとどめを刺しに行くのがベターだろう。だが、先ほどのターンにそれでワンターンキルを防がれた苦い経験は忘れようとしても忘れられない。そして今回の伏せカードも、あの時と同じく2枚。強力ゆえに読まれやすい魔王の降臨に対抗できるカードを引きこんでいる可能性は、十分に考えられる。
「『……魔界台本「ファンタジー・マジック」をフィールドにセットし、そしてこちらを即座に発動!今作にて勇者として選ばれた団員の名は、コミック・リリーフでございます!』」
「何!?」
やはり魔王の降臨読みだったのか、意外そうな声を上げる糸巻の前でコミック・リリーフ専用サイズに調整された勇者の剣にマント、そして魔界劇団のシンボルが刻まれたドワーフの盾が舞台袖の衣装箱より飛び出してくる。飛び上がったコミック・リリーフがあわただしく新衣装をキャッチし、そのままバランスを崩して大仰な動作で一度転んでみせたりしながらも素早い動きでそれを装着し中年勇者といった装いとなる。仕上げにハチマキの代わりなのかどこからともなく取り出したネクタイをぎゅっと頭に巻き、短い手足で剣を掲げポーズをとって見せた。
「『ファンタジー・マジックの効果を受けた勇者コミック・リリーフは、このターンバトルを行ったモンスターの戦闘破壊に失敗した場合にそのモンスターを手札に戻す効果を得ます。そして勇者コミック・リリーフは元々のモンスター効果により、自分の戦闘によって発生する私への戦闘ダメージを0とすることができるのです!』」
「自爆特攻で無理やりこじ開けるつもりか……?」
いよいよ大詰めだった。糸巻の場の伏せカードがまたバージェストマのたぐいであれば、止められるとしても1枚につき1体のみ。攻撃力の高いデビル・ヒールとビッグ・スターを無力化されたとしても、バウンス能力を得たコミック・リリーフならば雪女をエクストラデッキに送り返すことができる。ペンデュラム召喚されたプリティ・ヒロインとファンタスティックシアターがあればモンスター効
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ