ターン34 退路なきエンターテイメント
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転しながら劇場の壁をぶち破り、ダーク・リベリオンの氷像の前に両手を広げて着地する紫の巨漢。大きく広げた分厚い手のひらから放たれる衝撃波が、冷酷な笑みを浮かべ氷像に迫っていた雪女の足を止めさせる。
「『デビル・ヒールの効果発動!このカードが場に現れたターンに相手モンスター1体を選択し、ターン終了時までその攻撃力を魔界劇団1体につき1000ダウンさせます、ヒールプレッシャー!』」
魔界劇団−デビル・ヒール 攻3000 悪魔族→アンデット族
零氷の魔妖−雪女 攻2900→1900
「さっきのターン、アンタの手札5枚の内4枚のタネは見切れてた。何せサーチやらなんやらで火竜の住処、ロマンティック・テラー、エキストラ、デビル・ヒールはアタシにも見せてくれてたからな。残り1枚ならそれも台本の可能性は十分あると踏んだんだが……ヒーロー見参とはな、一杯食わされたぜ」
「『お褒め頂き光栄でございます』」
「だが、弱体化はまだ1000ポイント。雪女、どうせとどめ刺せないなら効果も使えないダーク・リベリオンは放置でいい。せめてその横で寝込んでる座長、ビッグ・スターをぶち抜いてやれ!」
零氷の魔妖−雪女 攻1900→??? 守1800(破壊)
糸巻の指示に従った雪女が、デビル・ヒールの隙をついてその横に伏せられた1枚を氷漬けにする。1瞬だけ氷の内部に固まったポーズのビッグ・スターが見えた気もしたが、すぐにその氷の塊も粉々に弾けてキラキラと光の粒を辺りに撒き散らした。
「アタシの手札は残り1枚……こいつをセットして、ターンエンドだ」
零氷の魔妖−雪女 攻1900→2900
「『ビッグ・スターの機転によって敗北の憂き目を免れた魔界劇団、しかし座長も倒れ大ピンチには違いない!さあ御用とお急ぎでない方はご覧あれ、はたして魔界劇団はこの不利を跳ね返すことができるのでしょうか!』」
「アタシは御用でお急ぎなんだ、見てやらねえからそこをどけ!」
「『ノンノンお客様、私のショーはこれからが本番です。私のターン、ドロー!闇の誘惑を発動し、カードを2枚ドロー。そして闇属性モンスター、エキストラを除外します。さらにこのターンも1000のライフを払い、歌姫の効果によって団員を手札に』」
鳥居 LP2500→1500
これで、鳥居の手札は3枚。警戒を強める糸巻の前で、今再びペンデュラム召喚が行われようとしていた。
「『それでは次なるターンのテーマは、魔界劇団反撃の時。セッティング済みのスケールによる、ペンデュラム召喚を行います!まずはエクストラデッキより不死鳥のごとく復活を果たした座長、魔界劇団−ビッグ・スター!そして手札からは魅力あふれる魔法のアイドル、魔界劇団−プリティ・ヒロイン!そして波乱を起こすアドリブの達人、魔
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