ターン34 退路なきエンターテイメント
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張り、一部が崩れ落ち、取れない血の跡が浮かび上がる。流れるBGMもいつの間にやらおどろおどろしげなものに変化しており、ラップ音が時折混ざる。そして極めつけは、ポルターガイスト現象によって音もなく浮遊しだした椅子や書き割りといった小道具のたぐいだろう。
「アンタの領土だけでやりあうなんて不公平だからな、アタシの領土にも案内してやるよ。フィールド魔法、アンデットワールドをデッキから直接発動!このカードがある限り、フィールドと墓地のモンスターはアンデットに書き換えられる!」
水晶機巧−ハリファイバー 機械族→アンデット族
ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム サイキック族→アンデット族
覇王眷竜ダーク・リベリオン ドラゴン族→アンデット族
「これでいい。そのままアンデット族となったハリファイバーとゾンビキャリアを上、右、下のリンクマーカーにセット。戦場に開く妖の大輪よ、暗き夜を裂き昏き世照らす篝火となれ!リンク召喚、リンク3!麗神−不知火!」
麗神−不知火 攻2300
傷つき倒れた不知火の武部が、新たな炎の力を受けてその身に秘めた才能を開花させる。先ほどの勝負に決着をつけた長髪の女剣士が、アンデットの巣窟と化した劇場を照らす爆炎の中から現れた。
「まだだ!墓地のゾンビキャリアは手札1枚をデッキトップに戻すことで、除外デメリット付きでの組成が可能となる。そして甦ったゾンビキャリアと麗神−不知火を右、右下、左下、左のリンクマーカーにセットするぜ……!」
「『リ、リンク4……!?』」
2体のモンスターが4つの光となって空中に浮かんだ8角形の指定された箇所に潜り込んだ瞬間、先ほどまでの炎とはうってかわって極寒の吹雪が巻き起こる。白く染まりゆく世界の中で、ただ1点だけ色を失わない赤い髪が揺れた。
「恐れおののき感謝しな?アタシはこいつを、めったなことじゃあ使わないんだ。それを出してやるってんだからな!戦場染め変える妖の白刃よ、凍てつく輪廻を零に還せ!リンク召喚、リンク4ッ!零氷の魔妖−雪女!」
零氷の魔妖−雪女 攻2900
糸巻らしくもない連続リンク召喚により、氷を操る純白の女性が冷酷な笑みを浮かべ現れる。だが、これで終わらせるつもりはまだ彼女にはないらしい。残る手札2枚のうち、1枚がゆっくりと表を向いた。
「魔法カード、生者の書−禁断の呪術。これでアタシの墓地からアンデット1体を蘇生し、さらにアンタの墓地からモンスター1体を除外させてもらう。麗神を蘇生しワイルド・ホープを除外、そしてこの蘇生により雪女の効果を発動する。魔妖流……幽世焔断」
麗神−不知火 攻2300
覇王眷竜ダーク・リベリオン 攻2500
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