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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第六十話 密会と引っ越し
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に立っている人間、しかも性別と仮面をつけていた事まで見えたとは考えにくい。
「士郎君、それは魔術か何かで見たの?」
「いえ、普通に肉眼で」
「……士郎君って眼がいいの?」
「視力強化なしでも2kmぐらいまでなら相手の表情はわかります」
……2km……か。
2km先の相手の表情がわかるって視力いくつになるのかしら?
士郎君の事を知るたびに驚いている気がするのは気のせいなんかじゃないわね。
「わかりました。
結界の外から見ていたことから闇の書の主である可能性も捨てきれないわね。
局員達に周知しておくわね」
「はい。お願いします。
闇の書に関しても資料があったらいただけますか?」
「闇の書の?
ええ、かまわないわよ。
今度用意しておくわね。
士郎君が協力してくれるのなら頼もしいもの」
「ありがとうございます。
サインをしましたのでこれもお願いします」
「はい。ありがとう。
こっちは士郎君の控えね」
プレシアさんの身柄引き渡しの書類の控えを渡しながら、士郎君がまたその仮面の男と接触する可能性も0ではないのだから、通信と記録用のデバイスを渡すべきかを考える。
だけどこれは駄目ね。
記録されたデータに魔術のデータが入るとややこしい事になる。
そんな事を考えていると
「「こんにちは」」
女の子の声が聞こえた。
この声、フェイトさんとなのはさんじゃないわよね。
「アリサとすずかが来たようですね」
「ああ、ビデオメールにも映ってた子達ね」
「はい。今日フェイトがこっちに来る事はなのはから伝わっているでしょうから、挨拶に来たんでしょう」
そういう事なら
「なら私も挨拶しないと。
プレシアさんも呼んでくるわね」
「わかりました。
俺も顔を見せてきます」
部屋を出て、私はプレシアさんの所に、士郎君はフェイトさん達の所に向かう。
side 士郎
さて、アリサとすずかはどんな顔をするかな?
昨日はミッドとアースラでの翠屋の売上なんかの話があって高町家の方々とは会ったが、月村家の方々とアリサには会ってない。
なのはから帰ってきた事は連絡がいっているとは思うが
そんな事を考えながら玄関に向かうとなのはとフェイトがアリサとすずかと話していた。
俺が来た時にはまだなのはは来ていなかったから、俺の後に来たのだろう。
アリサとすずかも元々ビデオメールでは何度か会っているから問題はないだろう。
そんな中で
「あ、士郎君」
俺に一番最初に気がついたすずか。
その言葉に反応する三人。
「士郎、なんで奥から出てくるのよ」
「少し引っ越しの手伝いを
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