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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第六十話 密会と引っ越し
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「ああ、おはよう」
そこで挨拶をかわす俺とクロノ。
フェイトをリンディさんの養子にする事を話してからわずか二日。
その短期間で新たな生活の部屋など手続きを済ませたのだ。
予定を延期しなかったところをみると養子の話も特に問題なく進んだようだ。
「引っ越しは順調か?」
「まあね。
奥の方は自分で運ばないとまずいけど」
「まあ、それはな」
クロノがどこか面倒くさそうにため息を吐いたが、こればかりは仕方がない。
この部屋だが、今回の事件でのリンディさん達が滞在する司令部兼、リンディさん達の住居兼、今後プレシアが本局への通勤へ使う転送ポートの設置場所になる。
住む人数も多いが、管理局と海鳴を繋ぐ場所でもあるので部屋の数も多い。
そしてその中には一般人に見せることが出来ない機材が多くある部屋もある。
転送ポートなどその最たるものだ。
そのため物によっては引っ越し業者に頼めない荷物などもあるだろう。
「リンディさんは?」
「艦長なら待ってるよ。
左奥の部屋だ。
「了解。ならお邪魔します」
「ああ、散らかってるがね」
あまり作業の邪魔をしてもあれなので、話はそこそこに家に入らせてもらい、クロノの言っていた左奥の部屋をノックする。
「はい。どうぞ」
「失礼します。リンディさん」
部屋に入ると荷解きもそこそこにソファに腰掛けて資料を読んでいるリンディさんがいた。
「いらっしゃい。士郎君。
ごめんなさいね。散らかってて」
「いえ、こちらこそ、すみません。
引っ越し当日に時間をつくってもらって」
俺がここに来たの目的は二つ。
「いいのよ。
はい、これ。
プレシアさんの身柄の引き渡しに関する書類ね。
フェイトさんの養子に関してはレティが後見人にもなってくれたしね。
それにクラウン中将が賛成してくれたのも大きかったわ」
「中将が?」
「今後、未来への友好の投資とすれば安いものだ、ですって」
友好の投資ね。
クラウン中将に借りが一つ出来てしまったな。
目的の一つがプレシアが海鳴に住むにあたっての迎えの手続き
「あと話があるって言ってたけど」
「はい。なのはが襲われた夜」
もう一つは
「結界の外に仮面をつけた何者かがいました」
結界を破る時に気がついた仮面の男についてである。
side リンディ
ビルの屋上から結界を見ていた仮面をつけた男ね。
士郎君の話によるとアースラからの転送後、海鳴への降下中に見たとのことだけど
「あのスピードで?」
「はい」
士郎君は当然のよう言うけど、普通ならあの速度で降下中にビルの屋上
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