暁 〜小説投稿サイト〜
Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第五十九話 二人の母
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そ、それは」
「ふむふむ、まんざらじゃないようだし、ちゃんとクロノ君の事をお兄ちゃんと呼ぶようにフェイトちゃんに教えないと」
「エイミィ、君はまた余計な事を」
「あれ? お兄ちゃんじゃなくて、兄さんとかお兄様の方がよかった?」
「そういう問題じゃない」

 そして、相変わらずエイミィにからかわれ頭を抱えるクロノ。

 そんな二人を横目にフェイト達を眺めいていたなのはとユーノだが、ふとなのはが

「でもこうして見ると士郎君ってお父さんみたい」

 その言葉にエイミィもクロノをからかうのをやめて、クロノもそれに安堵しつつ、士郎を見つめる。

 フェイトとアルフの二人に抱きつくプレシアとリンディの二人の母親。

 そして、そんな母達と娘達を支えるお父さんである士郎。

 母親が二人というシチュエーションではあるが

「「「確かに、お父さんだ」」」
「ですよね〜」

 明らかにお父さんのような立場である。

 なのはも同意を得られたことに満足気に頷く。

 だがこれから十年後、なのは自身母親として娘ともう一人の母親と父親に囲まれているとは夢にも思っていないし、当然他の誰も知らない事である。




side 士郎

 フェイトがリンディさんの養子になるのが決まってからの動きははやかった。

「士郎君、私達が生活するのって」
「勿論、海鳴で構いませんよ」
「なら、本局へのプレシアさんの通勤用の転送ポートもそこに」
「ええ、お願いします」

 俺自身がリンディさん達の海鳴での生活を認めたので、フェイトの養子手続きと海鳴での生活の部屋を借りる準備、さらに必要な機材の準備に取り掛かる。

 それと共に

「さて、私達アースラスタッフは今回ロストロギア『闇の書』の捜索及び、魔導師襲撃事件の捜査を担当する事になりました」

 俺となのは、フェイト、アルフ、ユーノ、プレシアも交えて、アースラスタッフと共にリンディさんからの正式な任務の話を聞く。
 ちなみに海鳴にはフェイトと共に生活するリンディさん、クロノのハラオウン一家とエイミィさんが滞在し、その他のスタッフ達は隣の遠見市に滞在することで話がついた。

「それじゃ、明日の朝から引っ越し作業を始めるから」
「了解です。明日は日曜日で休みですから朝にまた伺います」
「ええ、お願いね」

 リンディさんと最後の日程確認を行ったのだが、ふと違和感。

 明日が日曜なら今日は土曜日。
 学校は休みではあるが、なのはが襲われたのが昨晩、つまりは金曜の夜である。

「なあ、なのは」
「ん? どうしたの、士郎君」
「いや、昨晩外出した時って桃子さん達に許可は?」
「あっ!」

 やはりしてないよな。

 夜のうちに
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