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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第五十九話 二人の母
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納得しているプレシアとリンディさん。
「母さん!? それにプレシア何を言ってるんだ!?」
クロノが声を荒げ、俺とプレシア、リンディさんを除く面々はクロノとの同意するように頷いている。
「まあ、落ちつけクロノ。
この案でいけば保護局の要請通りにプレシアとフェイトは別の住居で生活をする。
フェイトの保護者もリンディさんがなるし、リンディさんやクロノなら信用があるから海鳴に住んでも俺としては問題はない。
それに養子縁組で明確な書類があれば、魔術技術を隠していると疑われてもあくまでフェイトの為を思っての行動であると証明が出来、強硬派の口もある程度は塞ぐ事は出来る。
当然、保護局はリンディさんがフェイトの保護者として失格であるなんてことは言えないから保護局の口も塞ぐ事が出来る」
ある意味理想的な状況であるが、当事者であるフェイトは迷っているように俯いていた。
当然だが、この案はフェイトが納得し、受け入れることが絶対の条件だ。
「だけどこれはあくまでフェイトが良ければだ。
フェイトはどうだ?」
俺は静かにフェイトに問いかけた。
side フェイト
「だけどこれはあくまでフェイトが良ければだ。
フェイトはどうだ?」
士郎から問われる自分の気持ち。
私がリンディさんの子供になる?
リンディさんは本局で生活する上でも色々面倒を見てもらったし、とてもいい人だと思うし、もう一人母さんが出来たように感じた事も何度もある。
だけど私がリンディ提督の子供になったらプレシア母さんはどうなるんだろう。
私は母さんと一緒にいたいとずっと願っていた。
私はそれを諦められるのだろうか。
母さんから離れて、リンディさんを母さんと呼んで過ごすことが出来るのだろうか?
それに母さんはさっき「意外といい方法かもしれないわね」って言った。
やっぱり私はアリシアの代わりで、私なんか、いらないのかな。
ぐるぐるといろんな考えが頭に浮かんでくる。
「フェイト、答えが出ないことがあれば聞いてくれ。
そんな辛そうな顔をされると俺達も辛い」
士郎の言葉にハッと皆の顔を見るとすごく心配そうに私を見つめていた。
「教えてちょうだい、フェイト」
隣に座っている母さんが手を握ってくれる。
それだけで安心できる。
母さんはここにいるのだと
「その、もしも、もしもリンディ提督の子供になったら、私と母さんの関係ってどうなるのかなって」
どこか答えを聞きたくないような小さな声の問いかけ。
そんな私の言葉に
「何も変わらないさ」
「ええ、何も変わらないわ」
静かにだけど優しげな士郎と母さんの
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