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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第五十九話 二人の母
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俺の言葉に嫌そうな顔をするユーノ達だが、やりようにやっては俺を犯罪者にする事も出来るのだ。
仮に敵対したとしても人員不足と言う管理局から一時的に逃れても、追われる身となるのは変わらない。
管理局のやり取りでは絶対にこちらから戦いを仕掛けてはいけないのだ。
あくまで敵対する場合は管理局側から仕掛けたという事実が必要となる。
管理局からから仕掛けた戦いになれば強硬派の人間への批判が上がり、クラウン中将達穏健派の方が力を増す。
もし俺から仕掛ければ穏健派に批判が上がり、強硬派が力をつける事になるだろう。
それは避けねばならない。
まあ、実際には魔術技術を欲しがっている管理局がそこまで一気に強硬手段に出るとは思わないが、警戒して損はないし、余計な事をさせる隙を与えないに越したことはない。
「じゃあ、どうすんだい?」
そう、アルフの言うとおりこれが問題なのだ。
「私の家に住むっていうのは?」
なのはが手を挙げるが
「魔法と魔術に関する最低限の説明がいるし、最悪こちら側に巻き込みかねないから却下だ」
なのはの家や月村家に下宿するという手もあるが、この場合は万が一、俺と管理局が戦闘になった場合に下宿先の人間を巻き込む危険が高いのでまずい。
妥協して海鳴に保護局の人間をフェイトとアルフと共に住まわせる。
又は同居する。
……絶対に却下だ。
信用が出来ないし、下手をすればフェイトが海鳴に住んでいてもプレシアと会うのが難しくなりかねない。
そうなると
「私がフェイトさんとアルフさんと一緒に住むというのはどうかしら?」
リンディさんが案を挙げてくれる。
リンディさんなら俺も信用できる。
だが
「強硬派がリンディさん達になにも言ってこなければいいのだけどね」
「残念ながら、その心配はないとは言えないな」
プレシアの言うとおり、これが原因でリンディさん達が強硬派の者たちから、魔術師と協力して情報を秘匿していると疑われかねない。
仮に疑われたとしても保護者がリンディさんとなるのがフェイトのためであり、プレシアと一緒に住んでおらず、児童保護局の要望は十分に満たしているという明確な証明がほしい。
そう、証明が……
「あ〜、突拍子もないが一つ案が」
俺の言葉に皆の注目が集まる。
「フェイトをリンディさんの養子として、海鳴でリンディさん達と共に生活をする」
俺の言葉に固まる面々。
そして
「「「「「「はい!?」」」」」」
驚きの声を上げる者達と
「意外といい方法かもしれないわね」
「プレシアさんとフェイトさん、アルフさんが良ければいいですね」
あっさりと
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