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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第五十九話 二人の母
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「現在、アースラがメンテナンスのため使えないという事。
アースラ以外の船も長期稼働可能なのは2カ月先まで空きがない」
「ということで第97管理外世界に活動拠点を作ろうと言う事なんだけど」
リンディさん、クロノ、エイミィさんの視線が俺に向き、それに合わせ周りの面々の視線も俺に向く。
「本当なら海鳴に活動拠点を置くにしろ、置かないにしろ俺とリンディさん達で話しあえばいいんだが、新たな問題が浮上した」
皆の真ん中にグレアム提督から先ほど渡された時空管理局の児童保護局からの書類を差し出した。
「児童保護局?」
なのはが首を傾げる。
ちなみに俺は翠屋の接客のため必要なので、ミッド文字をある程度は読めるようにフェイト達に教えてもらっているし、なのはもフェイトとの文通の中でミッド文字は覚えている。
「時空管理局の児童保護局からで、虐待という前歴を持つプレシアをフェイトと同居させることを容認できないというものだ」
「え? そんな心配もうないんじゃ」
なのはの言うとおり。
俺達の中にそんな心配をしている者はいないし、俺達から言わせれば
「何意味のわからん事を言っている?」
という感じなのだ。
もっともこれは名目上の事であり
「士郎君が一緒に住むといっても二十四時間見張るわけじゃない上に、士郎君自身九歳と言う子供であるため、士郎君の家に児童保護局の職員が同居してしばらく様子を見る。
または海鳴で児童保護局の職員とフェイトさんが一緒に生活をする」
「これが認められず、フェイトの身元引受人、保護者がプレシア・テスタロッサ以外認められない場合、フェイト・テスタロッサを海鳴にて生活させること自体を認められない。
まあ、そういう名目で海鳴に管理局が滞在して士郎の魔術を調べようとするものだな」
リンディさんとクロノの言葉に全員が児童保護局からの書類の意味を察した。
この児童保護局だが、同じ管理局でもほぼ別組織となっているらしい。
それでも上層部には繋がりはあるらしいのでこんな手の込んだ事をしてきたのだろう。
「でもこの要請って士郎が断るって言えばそれまでなんじゃ」
「だよね。
仮にフェイトを連れていこうとした奴がいても士郎なら負けないだろうし」
ユーノとアルフの言葉ももっともだが、それをすると
「極端な話にはなるが、それをやると子供の事を考えて動いた保護局に牙をむく、謎の技術を持った人間が出来上がる。
さらに勝手な言いがかりをつけるなら、監視するという名目でプレシア達に非人道的な扱いをする危険がある人物を信用できないって情報操作を行えば、俺をすぐに捕まえることが出来なくても管理局の中で危険人物、又は犯罪者のリストに加えることが出来る」
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