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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第五十九話 二人の母
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騒な代物だ」
一種のブースターを積んでいるというわけか。
どちらにしろシグナム達とは一度会いなのはを襲った理由を聞く必要はあるし、その返答の内容によっては戦う事になるかもしれない。
話を聞く限りカートリッジシステムは戦うとなれば厄介なモノになりそうだ。
それに俺とシグナム達が戦うとなれば一番悲しむのは間違いなくはやてだろう。
だが覚悟は出来ている。
「フェイト、そろそろ面接の時間だ」
「面接?」
思考を打ち切り、クロノの言葉に首を傾げる。
「保護観察官との面接だよ。
なのはと士郎もお願いしたいんだが」
「なのはと俺もか?」
「ああ、特に士郎は会っていた方がいいと思う。
レティ提督と同じで魔術の事を説明している人だ」
「なるほど。心得た」
クロノ達にとって信用出来て魔術の事を話したもう一人か。
リンディさん達が信用している人だから大丈夫だろうが、情報を持つ人とは一度顔は合わせておいた方がいいだろうな。
そんなわけで、俺もクロノに連れられて面接官の下に向かう。
クロノの案内について行くと、ある部屋の前でクロノが歩みをとめた。
「失礼します」
クロノを先頭に続いて俺となのはとフェイトが部屋に入る。
「久しぶりだな。クロノ」
「ご無沙汰しています」
「そして、はじめまして。
第97管理外世界、海鳴の管理者、魔術師・衛宮士郎君。
私は時空管理局提督ギル・グレアムだ。
といってももう現場からは退いて顧問官という立場だが」
そういって笑みを浮かべ、手を差し出す男性。
「お初お目にかかります。
グレアム提督」
その手をしっかりと握り握手を交わす中で、僅かに細まる目元。
リンディさんやレティさんと比べると警戒されているのがわかる。
それに顧問官と言っていたが長年現場にいたのだろう。
年を取っているとはいえしっかりとした体つきだ。
「さあ、立ち話もなんだ。
お茶を入れるからかけてくれ」
「グレアム提督、それなら私が」
「ああ、衛宮君は本局で店を開くほどの腕前だったね。
ならお願いしてもいいかな」
「はい」
グレアム提督達がソファーに腰かけ、フェイトの資料に目を通しながら話すのをお茶の準備をしながら聞き、お茶を並べ、自分もフェイトの横に座る。
それにしても保護観察官としてフェイトの自由を尊重しようとしてくれるところは素直に好感が持てる。
それから少しフェイトと話をして、次に話題に上がったのはなのは。
なのはの面接を多少兼ねているような感じもしたが驚いたのが
「私も衛宮君やなのは君と同じ世界の出身者。
イギリス人だよ」
という言葉である。
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