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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第五十八話 赤き流星   ★
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す。
 ただ魔導師の魔力の源、リンカーコアが異様なほど小さくなっているんです」

 エイミィさんの報告を舞い戻ってきた本局内のエレベータに乗りながらリンディさんと共に聞く。

「前にクラウン中将が言っていた魔力を奪う事件と同じ関連と考えてよさそうですね」
「そうね。
 ところで士郎君はなのはさんの所に行かなくてよかったの?」

 事件の関連性を確認した時にリンディさんがそんな事を訪ねてきた。

 大したことがなくてもなのはもフェイトも怪我をしたし、なのははまだ意識が戻っていない。
 心配なのも事実なのだが

「なのはのとこにはフェイトがアルフとクロノと共に行っていますし、ここなら襲われる心配もありません。
 それに……進む道が定まらぬとも守ると決めた人すら守れない者が傍にいてもな」

 最後の言葉は半ば独白のように小声だったのだが、リンディさんには聞こえてたようで悲しそうな顔をしていた。

 そして丁度エレベータの扉が開く。

「俺はプレシアのいるデバイスルームにいますので」
「え? ええ、わかったわ。
 たぶんこの事件の担当も海鳴の地が関わったから私達になると思うからまた後でね」
「了解です」

 エレベータから降り、プレシアがいるデバイスルームを目指して歩く。

「なにが二人のために剣を執るだ」

 歩きながら先のジュエルシード事件で胸に秘めた自分の誓いを守る事も出来ない無様な自分が一番気にくわなかった。




side リンディ

 エレベータを降りた士郎君の背中を見送り、扉は閉じ、再びエレベータは上昇を始める。

「艦長、士郎君のさっきの言葉」
「ええ」

 小声の独白
 「それに……進む道が定まらぬとも守ると決めた人すら守れない者が傍にいてもな」

 士郎君の過去に何があったか全てを知っているわけではない。

 でも守りたいと思っていた人が傷つく事で士郎君も傷ついているのがわかる。
 それがさらに危うい士郎君を追い詰めているように感じるのだ。
 なにより

「結局士郎君の過去を何も知らないのよね」

 出会った当初は過去の経歴がなく、得体の知れない人物だと感じていたけど彼の人のなりに信用できる人だという事はわかった。

 そして、魔術というモノの前に忘れていた。

 彼の事を、彼が背負っているモノがなんなのか私達は知らないという事を




side シグナム

 リビングでザフィーラに寄りかかるようにヴィータとテレビを見る主はやて。
 そしてエプロンを外しながら主はやての入浴のためにリビングにやってきたシャマル。

「はやてちゃん、お風呂の支度できましたよ。
 ヴィータちゃんも一緒に入っちゃいなさいね」
「は
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