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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第五十八話 赤き流星 ★
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跳ぶ。
士郎の手足の、体の骨が軋みを上げる。
当然である。
いくら吸血鬼の肉体といっても限界を超えた速度で墜落した勢いが完全に止まる前にそんな無茶な動きをしているのだ。
手足の骨が破砕しなかった方が奇跡に近い。
そして、倒れ込むより前になのはを受け止める士郎。
なのはの胸から生えた腕は、すでに消えていた。
そして、なのはを受け止めた士郎を見て混乱する守護騎士達。
(どういう事だよ?
なんで士郎の奴が)
(なぜ衛宮があの者を守るのかはわからぬが、我々はとんでもない間違いを犯してしまったのかもしれん)
(だが結界が抜かれた今、衛宮と話せる状況でもない。
離れるぞ)
(うん。
一旦散っていつもの場所にまた集合)
士郎となのはの関係に混乱しながらも即座に撤退するシグナム達。
それと同時に海鳴に張られた結界もゆっくりと消えていく。
結界が消えるのに合わせて、なのは達の戦いの余波も、そして幸運な事に結界の効果が壊れながらも残っていたのか士郎のゲイ・ボルクの一撃の余波で砕けた窓ガラスなども直り、平穏な街並みに戻っていた。
同時にスターライトブレイカーのために集められた魔力も綻び、霧散していった。
(意識はないが、脈もある。
呼吸も落ち着いてる。
だがその他の怪我がないとは断言できない。
シグナム達にはあとで話を聞く必要はあるか)
腕の中にいるなのはの状態を調べながら、空へと消えるシグナム達にはあとで話を聞けばいいとその後ろ姿を見送る。
そんな時にいきなり士郎の目の前に現れるモニター
「士郎君、本局内の医療施設を手配してるわ。
一旦アースラに」
「わかりました」
モニター越しでリンディさんと今必要な情報のやり取りだけして通信をきる。
それとほぼ同じくして
「士郎!」
なのはを心配してフェイト、アルフ、ユーノも屋上に降り立つ。
だが無事に再会出来た事を喜んでいられる状況でもない。
「リンディさんが、本局内の医療施設を手配してくれている。
アースラに転送を頼む」
「うん。わかった」
「あいよ」
士郎の言葉にすぐに転送の準備を始めるユーノとアルフ。
「フェイトはレイジングハートを頼む。
バルディッシュもそうだが、損傷が酷いだろ」
「うん。わかった」
士郎は御姫様だっこでなのはを抱きあげ、フェイトはレイジングハートを握る。
「よし、準備できた」
「フェイト、士郎、行くよ」
ユーノとアルフの言葉と共に足元に現れる転送の魔法陣。
そして再び士郎達は海鳴から姿を消した。
side 士郎
「検査の結果、怪我は大したことないそうで
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