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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第五十八話 赤き流星   ★
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可能に近いのだが士郎は相手を正確に補足していた。

 元々、死徒になる前から視力強化すれば四キロ先の人間を見つけられる事が出来る上に、死徒になりその視力はさらに強化されているのだ。

 敵意を向けた相手を見逃すはずがない。
 いつもなら相手と対峙するのだが、今回は例外である。
 なぜなら

(あの仮面の男は何者だ?
 いや、今はなのは達が優先だ。
 アレは後でいい)

 監視している者には幸運な事に士郎が優先するべき事はなのは達の救出である。

 ゆえに姿を確認するも無視して結界を睨む。
 

 士郎と目標である海鳴の結界までの距離が二百メートルを切る。

 士郎の手の中にある赤い槍はすでに膨大な魔力を纏い、放たれる時を待っている。

 そして、士郎が墜落していく中で

突き穿つ(ゲイ)―――」

 振りかぶられた赤い槍という砲弾は

「―――死翔の槍(ボルク)!!!」

<i211|1315>

 最高速度を維持したまま解き放たれる。

 音速の壁など放たれた瞬間に突き破り、空気すらも切り裂き、放たれて一秒にも満たぬ時間で結界に突き刺さる。

 その瞬間

壊れた幻想(ブロークン・ファンタズム)

 槍は赤き閃光と共に内包された魔力を解放し、結界の上半分を吹き飛ばす。
 それと同時に、その衝撃波で結界内のビルの窓ガラスが砕け散る。

 その閃光の中を突き抜けると同時に即座に着地態勢に入る士郎。

 さらに着地態勢を取りながら結界内にいるはずのなのは達を探すために周囲に視線を奔らせる。

 そんな士郎が目にしたのは結界内に入った事を知っているフェイト、アルフ、ユーノの三人と予想もしない人物達。

(なんでシグナム達がフェイト達と戦ってるんだ?
 「私たちははやてちゃんと平穏に暮らしたい」と言ったシャマルの言葉は嘘だったというのか?)

 なぜフェイト達とシグナム達が戦っているのか、理解が出来なくても動揺するのは一瞬。

 空にいないなのはとシャマルの居場所を把握しようとさらに視線を周囲に奔らせる。

 そして、目の当たりにするなのはの状況。

 胸から腕を生やし、その手には輝くモノが握られ、意識を失ったのかゆっくりと崩れ落ちていくなのは。

(俺は守れなかったのか。
 違う! 諦めるな衛宮士郎!
 意識はなくてもまだ心臓の鼓動は生きている。
 ならば間に合わせろ!)

 タラリアを使い減速するが、タラリアの飛行能力と魔力放出と重力という三つの恩恵を受けて墜落した勢いが止まるはずがない。
 そんな中で適当なビルの屋上に手足を使いながら爆音と共に着地する。
 それと同時に着地の手足の反動を使い、魔力放出と共になのはの方に
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