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新オズのオジョ
第三幕その十一

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「飲んだらどうかな」
「そうだね」
 長老さんは狐の言葉に頷きました。
「じゃあそれでね」
「選ぶね」
「さて、ではくじを用意して」
「そしてだね」
「選ぶよ」
 神宝の言葉に頷きました。
「それではね」
「これから」
「さて、早速くじを作るよ」
 こう言ってでした。
 長老さんは実際にくじを作って引いてみました、そしてです。
 その引いたくじを見て神宝に言いました。
「杏酒になったよ」
「そうなんだ」
「いや、いいお酒になったよ」
 こう言うのでした。
「わしはこのお酒が好きでね」
「それでなんだ」
「このくじを引いてよかったよ」
「じゃあ今からだね」
「このお酒を飲むよ」
 杏酒をというのです。
「氷を入れてね」
「それでなんだ」
「飲むよ、中華料理には甘いお酒が似合うよ」
「そうなんだ」
「うん、杏酒も甘いし」
 それにというのです。
「ライチ酒も桂花陳酒もね」
「甘いんだ」
「だから楽しみだよ」
「中華料理って甘いお酒が合うんだ」
「わしはそう思うよ」
「それは意外だね」
「ははは、では今から飲むよ」
 こう言ってでした。
 長老さんは杏酒を飲みつつまた食べはじめました、そうしてです。
 神宝達も甘いジュースと一緒に中華料理を楽しみました、そうして狐さん達と笑顔で楽しい時間を過ごしました。
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