第三幕その十
[8]前話 [2]次話
「皆飲んでいないね」
「僕達皆子供だしね」
「私はーーです」
チクタクも言ってきました。
「最初からーーです」
「あんたは何も食べないからね」
「飲みもーーしまーーせん」
だからだというのです。
「ですーーから」
「そうだね」
長老さんも納得することでした。
「そうした身体なら当然だよ」
「左様ーーですーーね」
「だからあんたは別にして」
「他のーーどなたもーーですーーね」
「飲まないね、お酒は」
「ノンアルコールならいいけれど」
ビリーナが言ってきました。
「今は私もね」
「お酒はいいんだね」
「ええ、お酒よりもね」
葡萄のジュースを飲みながら笑顔で言います。
「こちらがいいわ」
「成程ね」
「ジュースは中国風じゃないのね」
「こちらは別だよ」
長老さんは狐の子供達が色々な種類のジュースをとても美味しそうに飲んでいるのを見ながら言いました。
「ジュースについては」
「中国はお茶よね」
「そうだけれどね」
それでもというのです。
「ジュースは確かにあまり縁がないよ」
「それでジュースはオズの国のものね」
「そうだよ、それでもいいね」
「構わないわ」
一切とです、ビリーナは長老さんに答えました。
「あたしとしてはね」
「ではどんどん飲んでくれるね」
「ええ、それとね」
「それと?」
「葡萄ジュースの次はね」
さらにというのです。
「ライチのジュースもいいわね」
「そちらもだね」
「飲みたいわ」
「そうね、いいわね」
オズマはビリーナの今の言葉に笑顔で言いました。
「そちらのジュースも」
「そうでしょ、だからね」
「貴女は次はそちらを飲むのね」
「オズマ姫もそうしたら?」
「ええ、そうさせてもらうわ」
オズマはビリーナに笑顔で答えました。
「次はね」
「今は林檎ジュースを飲んでいるけれどね」
「次はそちらよ」
「それじゃあね」
「さて、わしは次は何を飲もうかな」
見れば長老さんはお酒も飲んでいます、桂花陳酒がその手にあります。
「一体」
「紹興酒どうですか?」
「杏酒もありますよ」
「ワインもありますし」
「ビールも」
「色々あるな」
長老さんは他の狐さん達のお話を聞いて言いました。
「そしてどれもいいな」
「ですよね、お酒いいいですよね」
「色々な種類もあります」
「それじゃあですね」
「どれを飲まれますか?」
「さて、一体」
考えつつです、長老さんはさらに言いました。
「どれにしようかな」
「こうした時はくじ引きじゃないかな」
神宝が言ってきました。
「今回は」
「くじ引きでだね」
「くじに当たったお酒をね」
それをというのです。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ