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新オズのオジョ
第三幕その九

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「偉くなっていけるんです」
「そうだったんだね」
「それで一番上の位が天狐です」
「中国の狐にはそんなのがあるんだね」
「人の社会のそれが反映されていまして」 
「成程ね、試験で妖力も位も上がるんだね」
「それが昔の中国でした」
 こうオジョにお話しました。
「人も狐も同じだったんです」
「そのこと面白いね」
「こちらの世界ではないみたいですが」
「ただし学校はあってね」
 長老さんがそれはと言ってきました。
「皆そこで勉強してスポーツもしているよ」
「学校はあるんだね」
「子供達は皆通っているよ」
「そこはオズの国の人達と同じだね」
「わし等もオズの国の市民だから」 
 それ故にというのです。
「そうなのだよ」
「成程ね」
「あとそうしようと思えば」 
 長老さんは茶卵を食べながらオジョにそちらを勧めてそうしてさらにお話していきます、それも楽し気に。
「ここを中華街にも出来るよ」
「狐さん達の中華街にだね」
「村だけれどね」
 今のこの場所はというのです。
「それでもだよ」
「そうしようと思えばだね」
「出来るさ、わし等は村で田畑を耕したいからこうしているがね」
 集落にしているというのです。
「そこはね」
「中華街にしないんだね」
「そうだよ、村もいいものだね」
「そうだね」
 オジョは長老さんの言葉に笑顔で答えました。
「僕は村には暮らしていないけれど」
「一人暮らしだね」
「それでもね」 
 村の暮らしはというのです。
「素晴らしいものだと思うよ」
「そしてわし等はそちらを選んで」
「こうして暮らしているんだ」
「そうだよ、だからこうしてね」
 長老さんは小龍包をはふはふと食べつつ言います。
「のどかな中で暮らせるんだよ」
「のどかもいいね」
「まさにだよ、あとデザートは」
 食後のそれはといいますと。
「とっておきのものがあるよ」
「それは何かな」
「果物だよ」
「ああ、そちらだね」
「葡萄に桃に」
 それにというのです。
「ライチもあるよ」
「ああ、ライチだね」
「中国の果物の代表だね」
「そちらもあるから」
 だからだというのです。
「期待していてくれるかな」
「ライチいいよね」
 ライチと聞いてです、ボタンは笑顔で言いました。
「素敵な果物だよね」
「そうだね」
「甘くて口ざわりもよくて」
「とても美味しいね」
「僕ライチ大好きだよ」
「そのライチも出るし」
 長老さんはさらにお話しました。
「西瓜もだよ」
「出るんだ」
「どれも楽しんでくれるかな」
「それではね」
「あとお酒もあるけれど」
 長老さんはそちらのお話もしました。
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