第三幕その三
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「実はまだ知らないんだ、外の国のこと自体をね」
「じゃあ日本やアメリカのことも」
「他の国のこともね」
どうにもというのです。
「知らないんだ、昔のこともね」
「あの、じゃあ宋とか漢とか」
神宝はオジョに中国のこの頃のことを聞きました。
「ご存知ないですか」
「悪いけれどね」
「そうなんですね」
「やっぱりオズの国にいると」
「オズの国のことにですか」
「詳しくなってね」
それでというのです。
「ついついね」
「やっぱりオズの国にいますと」
「そうなるね」
「それは仕方ないわね。オズの国にいたら」
オズマも言ってきました。
「外の世界のことはね」
「どうしてもですね」
「自由に行き来出来るのは貴方達と私達でもほんの少しの人達だけだから」
「よく知らないんですね」
「それでね」
さらにとです、オズマは神宝にさらに言ってきました。
「オズの国にいるともう満足してね」
「外に世界に行こうともですね」
「思わないでしょ」
「はい、僕達にしましても」
神宝はオズマのその言葉に頷きました。
「オズの国にいますと」
「満足するわね」
「僕達は外の世界に住んでいますから」
「外の世界にも戻るわね」
「そうしてそちらで暮らしています」
五人でオズの国に行きたくなったら行く様にしています、そうしていつもオズの国で楽しく過ごしているのです。
「そうしています」
「そうした人達は別にして」
それでというのです。
「オズの国にもとからいる人達はね」
「外の世界にはですね」
「興味を持っていないのよ」
「そうですか」
「だから行きたいと思うこともなくて」
それでというのです。
「知りたいともね」
「思わないんですね」
「そうなの、それでね」
「それで、ですか」
「オジョも知らないのよ。私もね」
オズマにしてもというのです。
「中国や日本のそれぞれの時代の名称は知っていても」
「それでもですか」
「それ以上はね」
「ご存知ないですか」
「そうなの、ロシアやブラジルについても同じよ」
そうだというのです。
「それぞれの時代の名称位よ」
「ご存知なのは」
「それはこれからの勉強ね」
「そうですか」
「ボームさんにも教えてもらって」
そしてというのです。
「本でもね」
「読んでいかれますか」
「そうしていくわね」
「では宜しくお願いします」
神宝はオズマに実際にお願いしました。
「そうして下さい」
「ではね、それとね」
「それと?」
「外の世界ではどの国も時代によって服が変わるわね」
「ああ、そのことですね」
「これは日本や中国だけじゃなくてアメリカもそうね」
オズの国が反映されるこの国もというのです。
「時代によ
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