第三幕その二
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「すぐにーーですーーね」
「ええ、オズの国だから」
それでとです、オズマはチクタクに答えました。
「枯れてもね」
「植物はーー死なないーーですーーね」
「笹も戻るわ、けれどね」
「それでもーーですーーか」
「戻る間は確かにパンダさんの食べものはなくなるわ」
そうなってしまうというのです。
「それでその間パンダさんは困るわ」
「そのことーーがーー問題ーーですーーね」
「ええ、そのことがね」
どうにもというのです。
「本当にね」
「そうーーなのですーーね」
「だから何とかするわ」
オジョのお家の近くにある笹の方に行ってというのです。
「パンダさん達の為にも」
「それじゃあね」
「それと笹はどれだけあるのかしら」
今度はオジョにこのことを聞いてきました。
「一体」
「はい、広い林位あります」
「笹林ね」
「それ位あります」
「日本や中国の雰囲気みたいなものね」
「そういえば日本や中国の文化の場所は笹林が多いですね」
オジョはオズマに言われてこのことに気付きました。
「どうも」
「ええ、外の世界でそうらしくて」
「オズの国でもね」
「そうなっているの、オズの国は昔は竹の木は少なかったけれど」
それでもというのです。
「それが変わったのよ」
「日本や中国の文化が入ってきてですね」
「それで日系や中国系の市民の人もいる様になったから」
このこともあってというのです。
「そうなったのよ」
「そうなんですね」
「ええ、ただね」
「ただ?」
「オジョのお家の近くに中国の趣は」
オズマはここで少し考えました、そしてです。
すぐにはっとなってそれで言いました。
「あったわ」
「そうですか」
「ええ、狐の集落がね」
それがというのです。
「あったよ」
「そうでしたか」
「ええ、そういえばね」
まさにというのです。
「あったわ」
「あれですか」
「貴方も知ってるわね」
「はい、言われてみれば」
まさにとです、オジョはオズマに答えました。もう修繕された道を通り過ぎてそうしてさらに先に進んで歩いていっています。
「ありますね」
「あそこの狐さん達は中国の服を着ているわね」
「昔の」
「確か明の頃の服だった筈よ」
「明っていいますと」
「中国は長い歴史を持っている国で」
オズマはこのことからお話しました。
「そうした国の名前だった時もあるの」
「そうだったんですか」
「その辺りは神宝が詳しい筈よ」
「はい、明は十四世紀から十七世紀の頃の中国です」
その神宝がお話しました。
「清の前、元の後です」
「その頃だったんだ」
「はい、その頃の服ですか」
「みたいだね」
オジョは神宝に答えました。
「オズマ姫のお話だと」
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