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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第五十七話 戦う想い   ★
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とレイジングハートもいる。
 少しでも早く治療をしたいのが本音。

 だけど数の拮抗が崩れればこちらが落とされる。
 なら

「この結界内から全員同時に外に転送、いける?」
「うん。アルフと協力出来れば何とか」

 戦いの最中で結界に捉えられている状態での全員同時の転送。
 無茶は承知だけど、全員無事にこの結界から逃げる方法が思いつかない。

「私が前に出るからその間にやってみてくれる?」
「わかった」
(アルフもいい?)
(ちょっときついけど何とかするよ)
「それじゃ、頑張ろう」

 覚悟を決めてビルから飛び立つ。

 そんな時私を心配そうに見つめるなのはと目があった。

 大丈夫。

 今度は私がなのはを助ける番だから。
 
 なのはに微笑んで、戦いに舞い戻る。




side 士郎

「あと五分ほどお待ちください」
「わかりました」

 アースラに向かう途中の中継ポートで、転送先の切り替えのために待つ時間があり、こちらは動く事も出来ない。

 いや、動く事は出来なくてもやれることはある。

「すいません。
 次元航行船アースラのリンディ提督と話したいのですが、お願いできますか?」
「わかりました」

 クラウン中将が話を通しておいてくれたおかげで、色々スムーズに物事が進み助かる。

「繋がりました。どうぞ」
「ありがとうございます。
 リンディ提督、衛宮士郎です」
「士郎君」
「提督、今の海鳴の状況をわかる限り教えてください」

 クラウン中将のおかげで色々とやりやすいのは確かだがここに強硬派の人間がいないとも限らないので、最低限の線引きはしておく。

「士郎君の許可を得て、ユーノ・スクライア、フェイト・テスタロッサ、使い魔アルフの三名は海鳴の結界内に入りました。
 現在、アースラのオペレータスタッフが結界抜きをするために動いていますが、ミッドの術式ではないことから時間がかかっています」

 ミッド式ではない結界。
 前に侵入した猫の関係者か?
 それとも全く別のやつか?

「結界内へアースラから私を転送は可能ですか?」
「現状では無理です。
 先の三名は転送魔法を協力して行ってなんとか結界内に入りましたが」
「そうですか……」

 転送魔法が使えるかつ戦力としてはクロノぐらいか。
 俺は転送魔法が使えないからクロノ一人で結界内に転送は難しいだろうな。

 厄介だな。
 結界内の転送は出来ない。
 状況もわからない。

 転送を阻む結界だ。
 歩いて入れるはずもない。

 ともかく結界内に無理矢理でも侵入してなのは達の無事を確認するのが先決か。
 そうなると

「リンディ提督。
 海鳴への転送
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