暁 〜小説投稿サイト〜
Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第五十七話 戦う想い   ★
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 アルフもこの空気に警戒する。
 だけどそれも遅すぎた。

「うあっ!!」

 赤い子に向けていたバルディッシュにいきなり剣を叩きつけられて、弾き飛ばされる。

「シグナム?」

 赤い子が私を弾き飛ばしたポニーテールをした剣を持つ女性をそう呼んだ。

「うおおおっ!!」

 それとほぼ同時にアルフの傍にも男の人が現れて

「っ!!」
 
 アルフを蹴り飛ばした。

 この人たち、一体どこから現れたの?
 それに赤い子を守ったという事は仲間?
 そうなると今まで二対一だったのが、二対三。
 ユーノを入れても三対三。
 数の有利がなくなる。

 これは私のミスだ。
 赤い子に仲間がいる可能性を考えてなかったから。

 自分の失敗の後悔も、今の状況を把握して次の一手を考える事も

「レヴァンティン、カートリッジロード」
「Explosion.」

 相手はそれを許してくれるはずもなく、剣が魔力と共に炎を纏う。

「紫電一閃! はあっ!」

 間合いを詰めるとともに振り下ろされる剣。
 それをバルディッシュで受け止めようとするも

「なっ!」

 バルディッシュをあっさりと分断し、再び振りあげられる刃。

「っ!」

 防御が薄い私には致命的な一撃に息をのみ、恐怖する。

「Defensor.」

 そんな中でバルディッシュがシールドを張ってくれるが、それも突き破られてビルに叩きつけられた。

 だけど勢いはそれでは止まらないで、いくつもの床を突き破っていた。
 
「くっ」

 私が落ちてきたであろう穴を見つめ、体を起こす。

 幸いにも軽い打ち身程度で済んだ。
 いや、バルディッシュがシールドを張ってくれたからこの程度で済んだ。
 もしシールドがなければ死んでいてもおかしくはない。

「フェイト、大丈夫」
「ユーノ、私は大丈夫」
「待って、時間がないから簡易だけど治癒をかけるから」
「ありがとう」
「バルディッシュも」

 私を守ってくれたバルディッシュも柄は半ばから斬られ、全体に傷や亀裂が入っている。
 でも

「大丈夫。本体は無事」
「Recovery.」

 私の言葉に応えるように機体修復をして見せるバルディッシュ。

「ユーノ、なのはは」
「回復と防御の結界魔法の中にいるから大丈夫」
「そう、ならよかった」

 なのはがちゃんと安全という事に安堵するけど、状況としてはあまりよくない。

 数では三対三と拮抗しているけど、なのはを攻撃した赤い子もバルディッシュを一撃で分断した剣士、シグナムもかなりの実力の持ち主。
 
 このまま戦い続けるのはあまりよくない。

 それに負傷したなのは
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