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氷の龍は世界最強
イジメと怒り
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俺たちの世界じゃあ、イジメに等しい。100%の悪意だと理解できないのが理解に苦しむと言っている」
「虐めていた? 檜山たちが、南雲を? そんなわけないだろう?」
 なるほど。もはや、このバカに何を言っても無駄のようだ。
 全く、学校の先生たちもこんなバカの何処がいいのかね?
 人を見た目だけで判断するなよ。中身を理解してこそ、才能の持ち腐れだと理解できないのか。
「南雲自身ももっと努力すべきだ。弱さを言い訳にしていては強くなれないだろう? 聞けば、訓練のないときは図書館で読書に耽っているそうじゃないか。俺なら少しでも強くなるために空いている時間も鍛錬にあてるよ。南雲も、もう少し真面目になった方がいい。檜山たちも南雲の不真面目さをどうにかしようとしたのかもしれないだろ?」
 話の途中に南雲へ寄って行って、肩を叩きながらそう言う。
 もはや、それは人間ではない。
 獣だ。
 そんな、バカに対して、南雲は唖然とした表情をする。
 ともすれば、雫は額に手を当てて天を仰いだ。
 そこに檜山のバカ共も便乗してくる。
 やはり、バカで獣の集まりには何を言っても無駄のようだな。
「ほら、檜山もそう言っている。やはり、南雲を虐めていたというのはお前の勘違いじゃないのか?」
「そうだな。理解したよ」
 何を言っても無駄のようだな。
《big》《b》「お前ら無能共に何を言っても無駄だというのがな」《/b》《/big》
 俺の一言がその場にいる全員を凍らせた。
 俺はそのまま、あとにする。
 だけど、後ろで天之河のバカがギャーギャーを騒いでいたが無視した。
 あんな無能と一緒にいるとバカが映るからだ。

 一方、霊体の男の娘は一連のそれを見ていた。
 見ていた感想はというと――。
「いや、驚いた。あの銀髪の少年の霊圧。明らかに隊長格だな。しかも、隊長格2人分の霊圧だ。しかも、見たところ、伸びしろが計り知れない。こんな所に燻らせるよりも声をかけて仲間に率いれたいくらいだ」
(あと、周りの奴らが無能すぎる。四十六室だったら、容赦なく、特別管理区にぶち込まれるな。瀞霊廷の風紀を乱されたら、たまったものじゃない。とりあえず、このことを総隊長に報告だな)
 と男の娘はその場から退散して、瀞霊廷という場所に向かった。
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