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氷の龍は世界最強
イジメと怒り
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練に行きましょ?」と微笑んでくる。
 俺としても深く追求する気がない。なので、仕方なく、雫と一緒に訓練場に向かった。

 俺と雫が訓練場に来ると、俺の姿を見た途端、クラスの皆が気まずそうに目を伏せたり、施設の死角をチラチラと見ている。
 これには、俺も疑問符を浮かべる。
 だけど、ここで俺は瞬時に頭を回転させて、結論に至る。
(まさか・・・!?)
 俺は一瞬にして考えに辿り着き、クラス共がチラチラと見ていた場所に走りだす。
「どけ」
 その一言だけでクラスの皆は凍りつき、俺を見た瞬間、道をあけていく。
 あれ? 俺って、そこまで強く言っていないのだが・・・。
「来るんだろう、雫」
「えっ、あ、うん」
 俺と雫は訓練場の死角に行くと、いきなり、大きな声が聞こえてきた。
「何やってるの!?」
 俺たちよりも先に駆けつけたのであろう、白崎が。その後ろには天之河(バカ)坂上(脳筋)がいた。
「いや、誤解しないで欲しいんだけど、俺たち、南雲の特訓に付き合ってただけで・・・・・・」
「南雲くん!」
 檜山のバカの弁明いや言い訳を無視して、白崎は咳き込みながら蹲る南雲に駆け寄った。
「特訓ね。それにしては随分と一方的みたいだけど?」
「いや、それは・・・・・・」
 俺の横を雫が通り過ぎてバカの隣でそう言うと、檜山のバカは明後日の方向を気まずそうに見ている。
「言い訳はいい。いくら南雲が戦闘に向かないからって、同じクラスの仲間だ。二度とこういうことはするべきじゃない」
「くっだらねぇことする暇があるなら、自分を鍛えろっての」
 三者三様に言い募られ、檜山たちは誤魔化し笑いをしながらそそくさと立ち去る。
 それを俺は見逃さなかった。
「待てよ」
「あっ? ヒィッ!?」
 俺の声に反応して振り返る檜山のバカ共。
 その彼らが俺を見た瞬間、なにかに恐怖したかのように腰を抜かす。
 どうしたんだ?
 急に腰を抜かして?
 この時、俺は気づいていなかった。
 俺は無意識のうちに冷徹な瞳を浮かべ、尚且つ莫大ともいれる霊圧を放っていたことに・・・。
「どうした? そんなに怖じ気づいて・・・彼奴らに許されて、お咎めなしというのも虫が良すぎるだろう」
 冷徹な瞳、冷徹な言葉が檜山のバカ共に重くのしかかる。
「やめろ氷川! やり過ぎかもしれないが、檜山たちは南雲を戦えるように訓練をつけてくれていたんだぞ!?」
「・・・・・・」
 あれで訓練をつけていた?
 何を言っているんだ、このバカは・・・?
 理解できない。
 俺は知らず知らず、冷徹な瞳のままバカを睨む。
「理解に苦しむな。無能な指揮官では、それに従う奴らも凡人以下のバカの集まりだな」
「なんだと!?」
「理解できないのか? 南雲にされたことが、
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