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氷の龍は世界最強
異世界転移
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タルはどこか恍惚とした表情を浮かべている。おそらく神託を聞いた時のことでも思い出しているのだろう。
 以上だ。

 そんな中、俺は眠っていた。
 眠っている中、又もや、夢を見る。
 夢の中では、俺の前に氷の龍が冷気の暴風を伴って姿を現している。
 毎回、思うのだけど、寒波の暴風を出さないでほしい。
 寒いし。声が聞こえない。
「小僧・・・貴様が・・・我を・・・・・・」
 聞きたいんだけど、聞こえない。
 寒波が邪魔をしている。
 まるで、この寒波が力の奔流みたいに・・・水の奔流みたいに・・・押し寄せてくる。
 木霊する声に、俺は耳を傾けたい。
 傾けたいのに強烈な寒波の奔流が俺に押し寄せてくる。
 抜けようにも抜け出せずにいる。
 だから、声が聞こえない。

 その間に話は進んでいた。
 愛子先生が抗議したり、あのバカが勝手に皆を戦争に参加させようとまとめたりした。
 俺は雫に起こされる形で皆と一緒に部屋をあとにする。
 部屋をあとにした後、俺が座っていた席にあった飲み物はパキパキと表面に氷が張っていた。

 一方、トータスの空間にして別空間にある世界にて。
 その世界のある集会でこんなことが話し合っていた。
 その集会に集まっていたのは12人。
 本来、13人のところが12人しか集まっていない。
 つまり、1つは空席なのだ。
 来たるべき時、その席に座れる実力者が来るのを待って・・・・・・。
 なお、集会では、こんなことが話された。
「諸君は気づいているはず。現世にて。多数の人間が来訪した。これで現世そのものに多大な影響を及ばさないか。調査することとする」
「お言葉ですが、総隊長。それは平隊士に一任させるつもりですか?」
 金髪の女の子が質問する。
「いや、俺たち隊長格から派遣する」
 威風堂々としている青年男性が公言する。
 その公言に濡れ烏の長髪の男の娘が挙手する。
「だったら、俺が調査に向かいますよ。俺個人としても調べたいことがあるので・・・」
 供述すると男性は
「いいだろう。この一件は貴様に一任する。峻」
「分かりました、総隊長」
 ということがあった。

 後に、峻という少年と氷川蒼汰が『ホルアド』という街で出会うことになる。
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