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氷の龍は世界最強
始まり
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だって、普通の日常なんて俺にとってはとても退屈なものだ。
 俺は天才かつ秀才だ。

 あと、俺が寝るときは、いつも、あの夢を見る。
 氷の龍が出る夢を――。
 いつも、夢を見る度に龍は俺に語りかけてくる。
 内容は分からない。
 だけど、俺を主にしようとしている。
 声が聞こえない。
 それは俺が耳を傾けないようにしているからだと思う。
 前に一度だけ、龍の声に耳を傾けた。
 傾けた途端、龍の声が聞こえてきた。
 聞こえた内容を覚えている。忘れられないからだ。
 まるで、俺の心に、魂に語りかけてくるように――。
『小僧・・・貴様が・・・我を操るというのか・・・・・・我が名は・・・・・・』
 今日も読書を終えた後は眠っている。
 お昼休みの時間まで――。

 4時限目の授業が終わり。
 ようやく、昼休み。
 俺は大きな欠伸を1つしてから背伸びをする。

 さて、お昼を食べよう、と弁当箱を漁っていたら、あの声が聞こえた。
「南雲くん。珍しいね、教室にいるの。お弁当? よかったら一緒にどうかな?」
 案の定、南雲と白崎だ。
 クラスの雰囲気が悪くなった。
 全く、お昼ぐらい雰囲気ぐらい落ち着かせろよ。
「あ〜、誘ってくれてありがとう、白崎さん。でも、もう食べ終わったから天之河君たちと食べたらどうかな?」
 そう言って、10秒飯を見せるけど、あんなので抵抗できるとは思えない。
「えっ! お昼それだけなの? ダメだよ、ちゃんと食べないと! 私のお弁当、分けてあげるね!」
 そう言って椅子を寄せて、南雲の机で弁当を広げようとする白崎。
 ますます、クラスの雰囲気が重くなる一方だ。
 全く、此奴らはバカばっかなのか。
 他人の恋路が分からないとは・・・。
「香織。こっちで一緒に食べよう。南雲はまだ寝足りないみたいだしさ。せっかくの香織の美味しい手料理を寝ぼけたまま食べるなんて俺が許さないよ?」
 案の定、あのバカだ。本当にバカな男だよ。
 そもそも、キザな台詞はイケメンだろうとブサイクだろうと変わらない。
 俺からしたら、見苦しいの一言だ。
 それに白崎には効力を発揮しない。
 実際、彼女はバカに対して、キョトンとしている。
「え? なんで光輝くんの許しがいるの?」
 素で聞き返す白崎に、これまた俺の隣に弁当を広げている雫が「ブフッ」と吹き出した。
 全く、何奴も此奴もバカばっかりだな。
 見ろよ、いたたまれなくなったのだろう、南雲が席を立とうとした。だが、その時――、

 一瞬だが、クラスの空気が凍りついた。
 バカの足元に純白に光り輝く円環と幾何学模様が現れたのだ。
 その異常事態には直ぐに周りの生徒たちも気がついた。
 全員が金縛りにでもあったかのように輝く紋様――俗に言
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