最終章:無限の可能性
第263話「湧き続ける闘志」
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こへ、魔晶石による援護射撃も加わる。
「もっと!!」
一つ、二つ、三つ、四つ……
「もっと!!!」
五つ、六つ、七つ、八つと援護射撃を繰り出す魔晶石が増える。
「もっと多く!!」
計14個の魔晶石による弾幕が放たれる。
そうなれば、回避は最早不可能に近い。
転移以外に回避方法はなく、転移しても即座に捕捉するだろう。
「無駄だ!!」
故に、全てを受け止める。
障壁で弾幕を阻み、直接攻撃をその手で受け止める。
決してダメージには繋がらず、無効化される……ように見えた。
「ッッ!!!」
「ぐっ……!?」
相変わらず全ての攻撃は防がれている。
攻防による衝撃波が迸るが、緋雪の攻撃は軽々受け止められていた。
……だというのに、神の表情が徐々に歪んでいく。
「そこぉっ!!」
「がぁっ!?」
それを、緋雪は見逃さなかった。
転移で背後に回り、一撃……と見せかけ、連続転移で側方からフェイントを放つ。
爪を生かした手刀で薙ぎ、目を潰す。
「ぬぅっ!」
「っづ……!」
反撃の一撃を食らい、攻撃に使った腕が吹き飛ぶ。
だが、緋雪はそれに構わず追撃の蹴りで地面に叩き落す。
「はぁあああああああああっ!!!」
自由落下を利用しつつ、そこへさらに追撃を放つ。
魔晶石で身体強化及び結界による神の転移を封印し逃げ場を潰し、腕を再生させつつ魔力を纏わせた拳の連打を叩き込む。
「舐める、なっ!!」
相手もタダではやられなかった。
理力の弾幕が神の周囲から発生するように放たれ、魔晶石の弾幕を相殺していく。
それどころか弾幕を圧倒して緋雪を傷つけていく。
「その程度!!」
しかし、緋雪は止まらない。
攻撃が掠り、直撃し、体が削られていこうと、攻撃は止めない。
それどころか、ますます勢いが増していく。
「ぁあああっ!!」
「ッ……!?」
一際強い一撃が、振りかぶられた。
さすがにまずいと思った神は、その場から飛び退き、結界を破って躱した。
直後、地面が穿たれ、爆発を引き起こした。
「ッ、ぐっ……!?」
無傷で緋雪の上を取った神が、理力による圧力で緋雪を地面に縫い付ける。
「潰れろ!」
「ぁ、ぐ、ぐぅ……!?」
立ち上がる事すら出来ない程の圧力に、緋雪は身動きが取れない。
しかし、その代わりに動くモノがあった。
「邪魔だ!」
緋雪の魔晶石だ。
魔晶石から魔力弾や砲撃魔法を繰り出し牽制し、残りの魔晶石が魔力の刃を形成して神に斬りかかっていた。
だが、それすらも理力の開放で弾き飛ばされる。
「なっ……!
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