暁 〜小説投稿サイト〜
戦姫絶唱シンフォギア〜響き交わる伴装者〜
今日、一つ進む時間(セレナ・カデンツァヴナ・イヴ誕生祭2020)
[4/4]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
晴れとしていたのを、ツェルトはその目でしっかりと見ていた。

「マリア、早く切らないとプリンが溶けちゃう」
「そっ、そうねッ!溶け切る前に分けちゃいましょうッ!」
「アタシ、ジュース持ってくるデスッ!」
「じゃあ、お皿は片付けておくね」
「わたしも手伝いますッ!」

調の一言をきっかけに、慌ただしくデザートの準備に戻っていくマリア達。

「俺はこっちを片付けるかな」
「俺も手伝おう」

そしてツェルトは、クラッカーで飛んだ紙テープを纏め、ゴミ袋へと放り込む。
アドルフ博士もサングラスをかけ直すと、ツェルトを手伝い始めた。

姉と義兄、親友たち、そして先生……大切な人達に囲まれての誕生日。
セレナの笑顔には、幸せがいっぱい溢れていた。

マリアと同じくらい大切なその笑顔を、二度と失わない。ツェルトは改めて固く誓う。

セレナもまた、ツェルトにとって大切な家族なのだから。

「いつか、セレナも大きくなるんだろうな……」

ふと、そんな言葉が口をついて出る。

「ところでツェルト……セレナの年齢は、どちらで数えるべきだと思う?」
「ん?あー……どっちだろ……?肉体的には14歳。でもあれから6年経ってるから、本来なら今日で20歳だし……」
「判断が悩ましいな……」
「先生が分からないものが、俺に分かるわけないじゃないですか」

果たしてセレナを何歳とカウントすればいいのか。
アドルフと共に、ツェルトは首を捻るのであった。
[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ