第2話 制圧
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。敵艦隊は砲撃で仕留める」
砲撃で撃ち上げられた照明弾によって夜闇が一瞬で明るくなるとともに、SM-2『スタンダード』艦対空ミサイルや『シーダート』艦対空ミサイルが発射され、同じ海域に展開するドイツ海軍とフランス海軍のミサイル駆逐艦もSM-1『スタンダード』艦対空ミサイルが放たれる。
マッハ4を超える速度で飛翔する対空ミサイル群は文字通り飛ぶ鳥を落とす勢いで、時速400km/h程度のワイバーンを撃墜していく。その直後、これ以上の展開を防ぐべく、各艦の主砲が吼えた。
大量の12.7センチ砲弾と7.6センチ砲弾が飛び、木造の帆船は1発で轟沈する。また速力が地球のより速いとはいえ、30ノットで激走しながら撃ち合う鋼鉄艦との交戦を前提に設計されている火器管制システムにとっては微妙に動く的でしかなかった。
三日月が紅く輝く下、多くの砲声が轟き、単装砲の大合唱は多くの帆船を死出の旅へと誘う葬送曲となって異界の空気を震わせた。
その日、『第二次クロナス島沖海戦』によって米・英・仏・独連合艦隊20隻は、連合諸王国艦隊3300隻中2000隻超を撃沈。連合諸王国艦隊は実質的に壊滅したのだった。
この戦闘の勝利を契機に、現場海域の完全掌握を確認した地球諸国は、現地調査を兼ねた海軍増援の派遣を決定。戦争は、地球側諸国の圧倒的優勢で進もうとしていた。
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