第五百八十四話 何もない様にその八
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「それで柔術もね」
「そっちもだね」
「学んで」
そうしてというのだ。
「そのうえでね」
「やっとなのね」
「そうした人よ」
「ううん、それじゃあ」
「若しあの先生が高等部で生活指導になったら」
その時はというのだ。
「ロシュフォール先生以上にね」
「凄いね」
「そうなると思うよ」
実際にというのだ。
「本当に」
「そうなのね」
「というかね」
ネロはこうも言った。
「ロシュフォール先生にしても野村総監督にしても」
「そうした人でないと」
「凄い人でないと」
「生活指導は務まらないよね」
「それはね」
アロアも否定せずに応えた。
「生徒も言うこと聞かないし」
「そうだよね」
「もう絶対にね」
「逆らえない様な人じゃないと」
「生活指導は出来ないわ」
「そうだよね、若しも」
ネロは考える顔でさらに言った。
「へなへなした先生だと」
「生活指導は出来ないわね」
「その連合軍のね」
「少年術科学校出身のね」
「上級曹長さんだと」
それも一等のだ、連合軍は下士官の階級はかなり多く伍長や軍曹といってもそれぞれ四等に分かれているのだ。
「出来ると思うけれどね」
「誰も逆らわないわね」
「もうどんな柄の悪い学校でも」
所謂DQN高校でもというのだ。
「それでもね」
「そうした人が生活指導だと」
「もう誰も勝てないっていうか」
「歯向かおうともね」
「しないから」
所詮学生である、軍人それも徹底的に鍛えられた人に勝てる筈がない。
「ヤクザ屋さんより怖いから」
「そうよね、軍人さんもね」
「先任下士官になるとだよね」
「怖過ぎて」
「ヤクザ屋さんよりも怖いね」
「そうなるからね」
アロアはネロに述べた。
「学校の生活指導になったら」
「どんな学校でもね」
「引き締まるわね」
「軍隊以上にね、もう義勇軍だったら」
ネロはこの軍隊の話もした。
「もっと凄いだろうね」
「いつも戦闘態勢なのよね」
アロアも義勇軍の話をした。
「それで訓練もね」
「滅茶苦茶過酷で」
「しかも軍律も」
連合軍の軍律は厳しいがそれ以上になのだ。
「凄くてね」
「昔の日本軍みたいな」
「そうだっていうから」
それでというのだ。
「もうね」
「そこの先任下士官になると」
「凄いと思うよ」
「もう不良が何十人かかってもっていうか」
「会っただけでね」
その時点でというのだ。
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