73 二人で楽しめた時
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でね、去年も楽しみにして観たんだ」
三河口は奏子を呼ぶ。
「奏子ちゃん」
「三河口君・・・。今年も観てたんだね」
「うん、ところで二人の調子はどうかな?」
「二人って?」
「かず子ちゃんと藤木君の事だよ」
「ああ、上手くやってたわ・・・」
「なら、二人にも楽しい一時を過ごせた訳って事か・・・。ん・・・!?」
その時、三河口の表情が急に変わった。
「お、お兄ちゃん、どうしたの?」
かよ子は三河口を不審に思い、質問する。
「急に胸騒ぎがしてきた・・・、もしかしたら・・・!!」
「俺もしてきたぜ・・・!!」
杉山も胸騒ぎを感じた。
(もしかして、まさか・・・)
その違和感からかよ子は何の事が分からない訳がなかった。
石松はエレーヌと共に「敵」を捜す。
「どちらに潜んでおろう・・・」
「でも、確かにこの地にいることは確か・・・」
すみ子は胸騒ぎが始まった。
「はあ、はあ・・・」
「すみ子、どうしたんだ?」
「あ、あいつらが来ている・・・!!」
「あいつらって・・・、まさか・・・!!」
「まさか、赤軍や異世界の人間か・・・!?」
「間違いないな」
一緒にいるすみ子の兄もそう答えた。彼にも見聞の能力が備わっているのだ。
「まさか、やっぱり来てるの!?」
かよ子はそわそわした。
「ああ、この文化祭を荒らしながら君の杖とかを奪いに来たのかもしれんぞ!」
その時だった。
「やはり、お主らもこの祭り事におられたか」
「も。森の石松!?」
「大変だ、皆の衆!『敵』がこの地に現れた!!」
「何だと!?」
皆は驚きを隠さない訳にはいかなかった。
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