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あつまれおおかみたちの森 〜南の島に流れ着いた俺が可愛いどうぶつたちとまったりスローライフを目指す話〜
キャンプファイアーだよ!!(10/14追加)
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「人手が足りないんだなも。」
「人手?」
俺は聞く。
「とにかくまず人手を増やさないといけないんだも。このままじゃ商売があがったりだも。」
何の商売かは知らないが、つまるところさっきまでトレバーが殺し尽してしまった動物たちというのが、この狸の下で働いていた従業員だったということのようだ。
「お前たち責任取って、代わりを集めてくるんだなも!さもないと大陸からキミらの雇い主を呼んでくるんだなも!」
狸はぷりぷりと怒った口調でまくしたてた。可愛らしい口調だが、言っていることは俺のバックには中国マフィアが付いているんだぞという脅しである。トレバーがカッとなって蹴りでも食らわせるかと思いきや、意外にも静かに聞いている。そして一言。
「OK、分かった。やってやるよこのクソ狸。おいジャップ手伝えや!」
ん?協力するの?
こうして俺とトレバーの無人島ライフが始まった。無人島・・・。まぁ、俺ら以外に「人」はいないと思うから間違ってはいないと思う。
「ふうむ。多少物分かりは良いみたいだなもね。よし、じゃあ僕は必要な道具と船を持ってくるんだも。」
その時である。何処からともなくヘリコプターの音が聞こえた。たぬきちは手を挙げるとヘリから梯子が下りてきた。
「明日の朝には戻ってくるから。これ以上悪さしたら承知しないから覚悟するんだなもよ!」
そう言うと、たぬきちは再度手を挙げた。梯子が巻き上げられ、中に乗り込むとヘリはそのまま遠くへ飛んで行った。小さくなるヘリを見つめ茫然と立ちすく俺とトレバー。さてこれからどうしたもんか・・・。
数時間後、俺はキャンプファイアーの準備をしていた。木の枝をそこそこ集めることが出来た。後は「火種」となるものに火をつけて、それにこの枝をくべれば良い。で、その「火種」なんだが・・・。
「うぉいジャップ!!ボサっとしてないで火をつけやがれ!!せっかく俺様が運んできてやったんだぞ!チンタラしてんじゃねぇぞ!!」
隣で怒鳴るトレバーに促されて俺はライターのスイッチをこすって火をつける。着火したライターの火が、積み上げられた「火種の山」全体に広がっていく。燃やされる前から既に原型を留めていなかったが、更にドロドロになってその形が崩れていく。
それはとても焦げ臭いのだが、まぁ乱暴に言ってしまえば・・・。
猫、羊、兎、等々・・・。
燃やせば一緒だなってことを実感した。
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