第105話
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。」
「あら、だったらオリビエお兄さん達やリベールからの協力者達―――ティータ達に関してはレンでよかったら教えてあげるわよ?オリビエお兄さん達に関しては以前に共に戦った事もあるから、色々と把握しているわよ♪」
「でしたら、レン皇女にも後で伺わせて頂きます。」
自分の質問に対してリィンが答えた後に申し出たレンの申し出を聞いたルシエルは静かな表情で答えた。
「それじゃあ、会議はこれで終わりでいいよな?」
「そうですね……――――――いえ、一つだけリィン少将達に伝え忘れていたので、それをこの場で伝えさせて頂きます。」
「自分達に?一体どのような事でしょうか?」
エフラムの言葉に頷きかけたエルミナだったがある事を思い出してリィンに視線を向け、リィンは不思議そうな表情で訊ねた。
「今回の侵略戦で、クロスベルが雇った傭兵―――貴方も知っているジェダル・シュヴァルカにハイデル・ログナーの暗殺を依頼し、承諾してもらっていますから、彼がハイデル・ログナーを抹殺しようとする所に出くわした場合、気にせず作戦を続行するようにお願いします。」
「え…………」
「ジェダルさんにハイデル卿を……!?一体何故クロスベルはハイデル卿をわざわざ傭兵を雇ってまで抹殺しようとしているんですか……?ハイデル卿はクロスベルに対して特に何もしていないと記憶していますが……」
「しかもハイデル・ログナーって武闘派のログナー侯爵と違って典型的な”小物”だったわよね?何故そんな”小物”の為に、”猟兵王”ともやり合える傭兵を雇って”始末”しようとしているのかしら?」
エルミナの説明を聞いたプリネは呆け、リィンは驚いた後困惑の表情で訊ね、レンは興味ありげな笑みを浮かべて訊ねた。
「あの手の輩は強者に取り入る事に関しては”一流”です。そしてそれは言ってみれば広い人脈を持っているという事。しかもハイデル・ログナーは四大名門の一角の当主の弟である事から、支持者も多いでしょう。そのような輩は生かしておけば、戦後メンフィルもそうですが、クロスベルにも取り入る事で自身が持つ広い人脈と共に様々な”見返りという名の甘い蜜”を吸おうとしている事は目に見えています。そしてその出来事によって、クロスベルの政治・経済共に支障が出る事になります。それを阻止する為に、ジェダル・シュヴァルカに彼の暗殺を依頼したのです。」
「それは……………………」
「……あの、エルミナ皇妃陛下。ハイデル卿の件ですが、もしかしてわざわざジェダルさんを雇ったのは、紅き翼の介入も考えた上でなのでしょうか?」
エルミナの話を聞いたリィンは複雑そうな表情を浮かべ、プリネは複雑そうな表情でエルミナに訊ねた。
「ええ。勿論、彼らにも紅き翼と遭遇してハイ
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