第105話
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に。」
ルシエルの答えを聞いたパティルナは苦笑し、エルミナは呆れた表情で溜息を吐いた。
「……本当にルシエル達だけで大丈夫なのか?機甲兵はともかく、起動者としての経験は俺よりも優れているクロウが駆るオルディーネもそうだが、『千の武器を持つ魔人』の異名で呼ばれている事から恐らく千の武装を備えているであろう皇太子殿下が駆るテスタ=ロッサも相当手強いぞ?」
「――――――問題ありません。その為の”策”も既に考えています。ただ、念の為にユリーシャとレジーニアを私の部隊に加勢させて頂けないでしょうか?」
「それは構わないが……その二人だけでいいのか?必要ならメサイア達も加勢させるが。」
「メサイアは飛行できない為私達と歩調を合わせられませんし、魔神ベルフェゴールとアイドス様は戦力としてあまりにも強力過ぎる事から逆に連携し辛くなります。その点、私達と同じ天使の二人の場合は私達との連携が取りやすいのです。」
「……わかった。」
「――――――以上が私が考えた”策”です。いかがでしょうか?」
ルシエルの要求に対してリィンが静かな表情で頷くとルシエルはエフラム達を見回して判断を促した。
「俺はそれでいいと思うぞ。エイリークはどうだ?」
「私も問題ありません。」
「クロスベルも問題ありません。良き参謀から信頼を勝ち取れましたね、リィン少将。」
「へ〜、エル姉が誉めるなんてよっぽどだよ。そんな天使を仲間にしたなんて、さすがヴァイスが自分の娘を任せた男だね!」
「うふふ、こんな優秀な人材を逃さない為にも、是非いつもの”無自覚タラシ”でルシエルお姉さんも落とすように頑張ってね、リィンお兄さん♪」
「レン、貴女ね……よく本人達を目の前でそんなことが言えるわね……」
「ハハ……」
エフラムとエイリークはそれぞれ頷き、静かな表情で答えたエルミナの言葉を聞いたパティルナは興味ありげな表情でルシエルとリィンを見つめ、からかいの表情を浮かべてリィンを見つめて指摘したレンの言葉を聞いたプリネは呆れた表情で溜息を吐き、リィンは苦笑していた。
「リィン少将。後で紅き翼のメンバーについての詳細を教えて頂けないでしょうか?」
「それは構わないが……アリサ達の何を教えればいいんだ?」
「知っている事”全て”です。得物、戦闘能力は当然として性格や人間関係等リィン少将がトールズ時代で知る事ができた”紅き翼”のメンバーの情報全てを知る事で、相対した時の戦闘をより有利に運びたいので。」
「――――――わかった。ただ、今回の戦争で共に活動することになっている殿下達やアッシュ、それに”協力者達”であるリベールから来た人達に関しては俺もほとんど知らない事は念頭においてくれ
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