第105話
[6/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
レンは更なる推測をし、ルシエルはリィンに質問を続けた。
「そうだな………広さとしては人二人分くらいで、特に迷うような道でもないが……梯子がある上、鉱山と通路が繋がっている出入口は人一人分しか入らない一般的な扉だから、騎馬もそうだが、重騎士や飛行騎獣もその通路を使う事は厳しいだろうな。」
「つまりは軽装の歩兵、もしくは私のようなその身に翼がある者達のみの移動が望ましいという訳ですね……リィン少将、他にも聞きたい事があるのですが――――――」
リィンの説明を聞いたルシエルはリィンに質問を続けた。
「――――――皆様方、新参者ではありますが、まずは私が考えた”策”を聞いては頂けないでしょうか?」
「ええ、是非お願いします。」
「あたし達も文句はないよ、そうだよね、エル姉?」
「……ええ。私も彼女のリィン少将へのザクセン鉄鉱山やルーレ関連の質問に対する答えを聞いている間に考えてはいますが、まずは貴女の”策”を聞かせてください。」
リィンへの質問を終えて少しの間だけ目を閉じて考え込んでいたルシエルは目を見開いてエフラム達を見回して自分が考えた策を口にする許可を確認し、ルシエルの確認に対してエフラムと視線を交わして頷いた後に答えたエイリークの後に頷いたパティルナはエルミナに視線を向け、視線を向けられたエルミナはルシエルに続きを促した。
「わかりました。――――――まず、クロスベル軍への支援ですが、”灰獅子隊”からは騎馬隊、重騎士隊、魔道部隊、飛行騎獣部隊、そしてリィン隊よりフォルデ大佐又はステラ大佐率いる機甲兵の部隊がザクセン山道より進軍するクロスベル軍とは別の場所――――――スピナ間道より進軍してクロスベル軍と共にルーレの防衛部隊の対処に当たります。」
「別の方角より攻める事で都市の防衛部隊を分散させる事で友軍の負担を軽くする……――――――”戦術の定石”だな。」
ルシエルの説明を聞いていたエフラムは納得した様子で頷いた。
「次にザクセン鉄鉱山ですが、正面からはプリネ皇女率いる親衛隊がザクセン鉄鉱山に侵攻し、更にトリスタの戦いで加入したベアトリース達魔族部隊を空から侵入できる場所である中央コントロール室より侵入し、プリネ皇女の部隊と挟み撃ちにする形でザクセン鉄鉱山の防衛部隊を制圧。更に、魔族部隊がザクセン鉄鉱山に侵入する際に私達天使部隊とリィン少将率いる残りのリィン隊のメンバーと鉄機隊が天馬騎士達による移送で魔族部隊と共に中央コントロール室に侵入した後、非常用の連絡通路を目指し、連絡通路に到着後連絡通路を使ってルーレ市街に直接侵入し、市街に侵入後はそのままログナー侯爵家の屋敷を目指し、屋敷を攻めてログナー侯爵を討ち取ります。なお、魔族部隊とリィン少将達を移送し
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ