第105話
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入する名目の一つである”身内の保護”が発生するもの。しかも、その”保護対象”には連合が討つ予定人物も含まれているでしょうし。」
「……そうですね。イリーナ会長はともかく、ユーゲント陛下への忠誠が篤いログナー侯爵は間違いなく今回の侵攻作戦に全力で抵抗して、自分達はルーレ占領並びにノルティアの掌握の為にもログナー侯爵を討つ必要がありますから、そのログナー侯爵を俺達に討たせない為に今回の作戦では間違いなく介入してくるでしょうね。」
「リィンさん……」
真剣な表情を浮かべたエルミナと肩をすくめて意味ありげな笑みを浮かべたレンの推測に静かな表情で肯定したリィンの様子をプリネは心配そうな表情で見守っていた。
「……リィン少将。リィン少将はかつてその”紅き翼”としての一員として、今回の戦争の勃発原因の一つである内戦終結の為に活動していたとの事や”Z組”の”特別実習”とやらでエレボニアの様々な地に訪れたという話を私にゼムリア大陸や今回の戦争の件についての説明をした際にも教えて頂きましたが………もしや、リィン少将は今回攻める都市である”ルーレ”や”ザクセン鉄鉱山”の地形についても把握しているのでは?」
「ああ。ルーレが地元のアリサやアンゼリカ先輩程でないが、ルーレやザクセン鉄鉱山もそうだがその近郊の街道も一通り回っているから、ある程度は把握しているが……それがどうかしたのか?」
その時考え込んでいたルシエルがリィンに質問し、質問されたリィンは戸惑いの表情で答えて訊ね返した。
「何か”抜け道”の類は存じていませんか?」
「”抜け道”…………――――――!そういえば、”特別実習”でクロウ達――――――”帝国解放戦線”に一時的に占領されたザクセン鉄鉱山を解放する為に、当時は帝国解放戦線と繋がっていた事で俺達や正規軍の介入を防ぐ為にザクセン鉄鉱山を封鎖していたノルティア領邦軍の裏をかく為に、ラインフォルトグループが建造していたルーレとザクセン鉄鉱山が直通している非常用の連絡通路を使った事がある……!」
「ほう……」
「そのようなものが……――――――使えますね。」
ルシエルの質問に考え込んだ後心当たりを思い出したリィンの話を聞いたエフラムは興味ありげな表情を浮かべ、僅かに驚きの表情を浮かべたエルミナは目を細めた。
「ええ。それにザクセン鉄鉱山で採掘した鉱石をルーレにある軍需工場に運ぶためにザクセン鉄鉱山とルーレが繋がっている鉄道の線路もあるでしょうから、万が一領邦軍がその非常用の連絡通路を封鎖していたとしても、ザクセン鉄鉱山を占領した部隊がそのままルーレを攻めている部隊の援軍に向かう事も可能ね。」
「リィン少将、その非常用の連絡通路はどのくらいの規模なのでしょうか?」
エルミナの意見に頷いた
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