第105話
[4/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ベル帝国領”になる事が予定されているから、クロスベル側としてもなるべく無傷でルーレを手に入れたいでしょうから、できれば軍需工場やジェネレーターもある市街戦は避けたいというのが”本音”でしょう?」
「レン、貴女ね……もっと他にも言い方があるでしょうに。」
ルシエルの言葉に頷いたリィンはルシエルに追加の情報を伝え、リィンから教えられた情報を聞いたルシエルは次に戦う事になる敵について分析し、小悪魔な笑みを浮かべて呟いたレンの言葉を聞いたプリネは呆れた表情で指摘した。
「いえ、レン皇女の仰っている事は”事実”ですから、お気になさらず。」
「ま、向こうは面倒な籠城戦はできない地形だから、ユン・ガソルとして戦っていた頃の戦争よりは楽だとは思うけどね〜。」
一方エルミナは静かな表情でレンに注意するプリネに指摘し、パティルナは肩をすくめて答えた。
「ちなみに現在予定している大まかな流れはどうなっているのですか?」
「まず俺達メンフィルが”黒竜関”に進軍し、”黒竜関”からのルーレへの援軍を食い止める。で、俺達が援軍を食い止めている間にクロスベルがルーレを占領するという流れを考えているのだが……」
「……問題は二つ。幾らメンフィル帝国から”兵器”を融通してもらえたとはいえ、我が国は建国したばかりの為”兵”の数はメンフィル軍は当然として、ヴァイスラント新生軍にも劣っている状況です。」
「そこに加えて、ラマールの掌握の為にギュランドロス様とルイーネお姉様が率いる部隊に分けたから、ただでさえ少ない戦力が半減されているから、ルーレを市街に被害を出さず落とすにはちょっと兵力が心もとないんだ。」
「もう一つの問題は”ザクセン鉄鉱山”です。ルーレの占領を知った”ザクセン鉄鉱山”の守りについている領邦軍が自棄になったり、以前のクロイツェン州での”焦土作戦”の時のように”敵国である連合に奪われるくらいならば”という感情で”ザクセン鉄鉱山”を崩壊させる可能性も考えられなくもありませんから、ルーレと”ザクセン鉄鉱山”は同時に攻めて制圧することが望ましいのです。」
プリネの質問にエフラム達はそれぞれ答えた。
「―――状況は理解しました。つまり、自分達に求められている役割はルーレを攻略するクロスベル軍の支援、並びに”ザクセン鉄鉱山”の占領という事でよろしいでしょうか?」
エフラム達の話を聞いて頷いたリィンは自分達の役割をエフラム達に確認した。
「ええ。それともう一つ。――――――恐らく今回の作戦に介入してくるであろう”紅き翼”の対処です。」
「内戦で”身内の保護”を名目に動いていた当時の”紅き翼”の件を考えると、今回の作戦では間違いなく介入してくるでしょうね。――――何せ今回の作戦では向こうが介
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ