第105話
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ティルナ将軍閣下。」
「貴方の方は壮健どころか、今回の戦争では活躍続きでメンフィルと連合を組んでいる国の将の一人として心強く思っています、リィン少将。」
「なんでもこの前の戦では魔族の中でも相当な使い手だらけの種族の”飛天魔”相手に一人で勝利した上、軍門に加えたんだって?機会があれば、あたしの相手も務めて欲しいくらいだよ。」
エフラムの言葉に対して謙遜した様子で答えたリィンはエルミナとパティルナに挨拶をし、挨拶をされたエルミナは静かな表情で、パティルナは不敵な笑みを浮かべてそれぞれ答え、パティルナの答えを聞いたリィンは冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「アハハ…………ちなみにそちらの天使族の方は報告にあった黒の工房のノルド支部で保護し、保護後はリィンさん達の部隊に配属されたという……?」
「はい。――――――ルシエル。」
「―――天使階級第六位”能天使”ルシエルと申します。リィン少将から受けた大恩を返す為……そして一人の天使としても世界は違えど、世界を”終焉”へと導こうとする愚か者達に”裁き”を与え、そしてこの世界の人々を”救う”為にリィン少将の指揮下に入らせて頂いております。」
リィンの様子を見て苦笑した後気を取り直したエイリークにルシエルの事を訊ねられたリィンはルシエルに視線を向けて自己紹介を促し、ルシエルはその場で軽く会釈をして自己紹介をした。
「フム……それでそのルシエル殿が何故この場に?ルシエル殿が義勇兵の一人としてリィンの部隊に組み込まれた話は聞いているが……」
「フフッ、ルシエルさん自らがリィンさんに申し出てくれたのです。――――――ルシエルさん自身に備わっている”智謀”を灰獅子隊に不足している参謀役として役立てて欲しいと。」
「最初は単なる義勇兵として戦うつもりだったルシエルお姉さんがそんな申し出までしてくれたのは、トールズを襲撃した際に傷ついたルシエルお姉さんの部下の天使達の治療を優先した事やその天使達を保護してくれた事に恩義を感じて、灰獅子隊にはレン以外はいない”参謀役”を申し出てくれたって訳よ♪レンとしても、実戦で指揮する”参謀”は多いに越した事はないから、ルシエルお姉さんの申し出は助かっているわ♪」
エフラムの疑問に対してプリネとレンはそれぞれ答えた。
「まあ……フフ、リィンさんはつくづく光と闇問わず、異種族の方々との”縁”に恵まれていますね。」
「……リィン少将。彼女の”参謀としての能力”は義勇兵としての立場から参謀としての立場へと抜擢する程優れているのですか?」
二人の話を聞いたエイリークは微笑み、エルミナは試すような視線でルシエルを見つめた後リィンに訊ねた。
「ええ。彼女の事をよく知る自分が契約している”守護天使”の一
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