第105話
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2月10日――――――
同日、AM:11:00―――――
トリスタ占領の翌日、灰獅子隊は次の作戦に向けてユミルに駐屯しているメンフィル・クロスベル連合軍の駐屯地へと向かい、駐屯地に到着するとリィンはレンとプリネ、ルシエルと共に作戦立案用の天幕に訪れていた。
〜ユミル近郊・ユミル方面メンフィル・クロスベル連合軍駐屯地・作戦立案天幕〜
「―――失礼します。」
リィン達が天幕の中に入ると天幕の中には既にユミルに駐屯している連合を率いている”将”達――――――メンフィル側はリィン達が戦争前に行った賊の討伐時にメンフィル軍を率いていた双子の皇子と皇女であるエフラムとエイリーク、クロスベル側はエルミナとパティルナが既にそれぞれ着席していた。
「うふふ、久しぶりね、エフラムお兄様、エイリークお姉様♪」
「……お久しぶりです。お二人ともご無事で何よりです。」
エフラムとエイリークに気づいたレンとプリネはそれぞれ二人に声をかけ
「無事も何も、俺達がユミルに駐屯してからエレボニアは未だユミルに襲撃してこなかったから、正直暇だったんだがな……」
「フウ……むしろ襲撃は無い方がいいではありませんか、兄上……――――――レンとプリネ、二人ともこうして顔を合わせるのは新年を祝うパーティー以来ね。リィンさんともこうして顔を合わせるのは初めてになりますね。確か私達がユミルに派遣される前に行った賊の討伐戦にも参加していたと聞いています。私達の領土に巣食う賊達の討伐に力を貸して頂いた事……そして留学時にお世話になったエレボニアとの戦争にメンフィル軍側として参加し、活躍している事には心より感謝しています。」
声をかけられたエフラムは不満げな様子で答え、エフラムの答えに呆れた表情で溜息を吐いたエイリークはリィン達を順番に見回して微笑んだ。
「恐縮です。自分も勇猛果敢な事で有名なエフラム皇子殿下やそのエフラム皇子殿下を支えるエイリーク皇女殿下自らがユミルの守りについて頂いている事……今でも心より感謝しています。」
エイリークの言葉に対してリィンは敬礼をして謙遜した様子で答え
「メンフィルはエレボニアの内戦勃発後ユミルに内戦に巻き込まれた際の臨時の防衛部隊を送らなかった件がある上、シュバルツァー家はリィンもそうだがエリゼもマーシルン皇家やメンフィルに対して称賛を受けて当然の貢献をしてくれた。内戦の件の罪滅ぼしもそうだが、今までの貢献の”礼”代わりにもこの戦争では郷を全力で守る事は俺達メンフィル皇家にとって”当然の義務”のようなものだからそんなに気にする必要はないぞ。」
「……身に余るお言葉光栄です。――――――お二方もご壮健の様子で何よりです、エルミナ皇妃陛下、パ
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